おきらく・ごくらく日記

野鳥とゲームとデジタルガジェットの日々

私の野鳥撮影の機材[2014/09時点]

現在使っている野鳥の撮影機材は、以下の通り。

  • カメラ:Canon EOS Kiss X7

  • レンズ:Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM

サブ機も交換用レンズも持ち込まず、この1セットのみで撮影を楽しんでいます。

ただ、常に新しいシステムへの買い替えは狙っていて、今のシステムよりも

  • もっと軽く(全体の重さ)
  • もっと遠く(焦点距離)
  • もっと速く(AF速度)

ということがあれば新しい機材の導入も視野に入れております。


EOS Kiss X7 購入までのいきさつ

カメラを購入したのが、昨年(2013年)の9月で、レンズキット「EF-S18-55 F3.5-5.6 IS STM」付きで購入。

当初は、野鳥撮影を目的としておらず、純粋に「EOS Kiss X7」のガジェットとしての魅力に魅かれて購入しました。

EOS Kiss X7 のどこが気に入ったかと言うと、「世界最小・最軽量のデジタル一眼レフ」である点。
これなら、今持っているコンデジの代わりに、普段から持ち歩いて撮影できるのではないか? という考えからです。

サイズで言えば、ミラーレスカメラという選択肢もあるのですが、銀塩カメラ時代からカメラを使っていこともあり、ファインダーがないとしっくりこない、EVFではレスポンスが良くないという考えがあり、選択肢に入ってきませんでした。

そこに現れたのが Kiss X7 だったので、飛びついてしまったという感じです。
ただ、結果的には、普段からそれほどコンデジすら持ち歩かないし、いざという時の写真は iPhone5s で事足りるということを、買ってから気づきましたが・・・

あと、銀塩カメラ時代から、「Canon EOS 5」を使用していて、Canon の EFマウントのレンズを数本持っていたのですが、私専用の一眼デジカメがないので、それらのレンズが使われていないのがもったいないという気持ちも、購入を後押しした要因の1つではあります。

こちらも結果的に、最初の方は持っていた「EF100-300 F4.5-5.6 USM」 を使って野鳥撮影をしておりましたが、野鳥を撮るには距離的に短いため、EF100-400入手とともに使わなくなりました。

「EF28-105 F3.5-4.5 USM」に至っては、EOS Kiss X7 のセンサーサイズが APS-C サイズであるため、35mm換算で言うと、44.8mm-168mm と、かなり中途半端な距離のため、ほとんど利用していません。

そのうち、フルサイズセンサーのデジタル一眼を買うことがあれば、使えるかもしれないと思ってはいますが・・・

さらに妻が持っている「EOS Kiss Digital N」が古くなってきたので、そろそろ買い替えかなぁという気持ちもありました。
しかし、実際には現在も妻がたまの撮影で使用するのは「Ditital N」の方なので、こちらは結果として後押しの要因にはなりませんでしたが・・・

といったことが諸々購入の後押し(言い訳)となって、購入に至ったのでした。

さぁ、カメラを購入しました。いよいよ撮影です。

さて、何を撮ろう?

普通の人の一眼デジカメを購入するステップというか、流れで言うと、

  • 撮影したいものがある
  • その撮影をするためにカメラを購入する

という流れが一般的だと思います。

しかし、私の場合は、ある意味突発的に「EOS Kiss X7」という世界最小・最軽量のデジタル一眼レフカメラが欲しいから買ったということなので、何を撮るかまできっちりは考えておりませんでした。
だから、普通に利用できる標準ズームレンズ付きのキットを購入したのです。

最初は、子どもやペットの写真を撮っておりましたが、子どもが大きくなるにつれて、日常の中でデジカメを使って撮るほどの機会もそれほどなく、せいぜい運動会や発表会ぐらいでしか使うことはない感じ。

老後の楽しみに、カメラを・・・と考えても、そんな数十年先に、このカメラがまだ使えるかどうか分からない。

このままでは、カメラを買った意味がないし、使わなくなってしまうという危機感が。
何か撮影するものはないか・・・と思い悩む日々が数日続きました。

そうだ、野鳥を撮ろう!

そんな折、自分がなぜ昔から一眼レフカメラを使っていたのか、そのきっかけは何だったのかと問いかけてみた。
すると、今をさかのぼる事数十年前、高校生の頃のことでした。

高校生の時に、理科研究部に入部したのがきっかけでした。

その部室がわりに使っていた理科準備室の奥に、銀塩写真用の暗室があり、写真を撮影しては現像するというようなことを繰り返していました。
その暗室では、白黒フィルムだけしか現像できませんでしたが、写真を撮影して、酢酸の匂いが充満している暗室で現像し、写真に焼き付けるという作業を楽しんでおりました。

また、理科研究部ということと近くに山があったこともあり、せっかくなので部活らしい活動をしようと、野鳥観察を開始。
部費でフィールドスコープとカメラに取り付けるアダプタを購入して、野鳥写真の撮影をするようになっていました。
野鳥撮影の回数はそれほど行けませんでしたが、あまり見る事がない野生の身近な生物を、フィールドスコープで大写しになる姿を見て、楽しかった思い出がよみがえってきました。

その当時、どうしても見たかった野鳥の1羽に「カワセミ」がいるのですが、高校卒業までで結局見る事は叶いませんでした。

ならば、大人になった今なら、多少の余裕もあるし、昔の夢である「カワセミ」を撮影しにいこうということで、インターネットを調べてみたところ、何とすぐ近くの大阪城にも出現するということが判明。

それならば、それを撮影するために、デジカメを使おうということになり、私の大阪城探鳥がスタートしたのでした。

EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM 購入のいきさつ

当初は手持ちのレンズ、EF100-300 F4.5-5.6 で野鳥の撮影を開始しました。

大阪城を訪れて、撮影を何度か繰り返してみたものの、どうしても撮影できる野鳥が小さくなってしまう。
やはり、もっと長いレンズが必要か・・・という結論に。

しかし、300mm以上のレンズとなると、Canon ではLレンズしかなく、どうしても高価になってしまう。
EF-S レンズで、長いレンズがあれば、そちらを購入するのですが、現状でEF-Sレンズでは300mmを超えるものは存在していません。

さらに、焦点距離が長くなると、重量も増加し、せっかく本体が最小最軽量の EOS Kiss x7 のメリットをスポイルしてしまうことに。

さて、どうするかと悩んだ末、候補として上がったのが、

  • Canon EF100-400mm F4.5-5.6L IS USM
  • Sigma APO 150-500mm F5-6.3 DG OH HSM

の2本でした。

単焦点レンズであれば、価格的なものと重量的なもので、

という選択肢もあったのですが、当時の私の撮影手順では単焦点は考えられなかったのです。

私がその時に野鳥を撮影する際の手順として

  • 肉眼で野鳥を確認
  • 大まかな方向に広角側でカメラを構える
  • 野鳥のいる方向へ望遠側へズームしながら調整し、フレーム内に野鳥を収める

という流れで行っていたため、単焦点のレンズでは、野鳥をファインダーで発見することができないかもしれないという考えからでした。

現在は、撮影の手順が少し異なっていて、

  • 肉眼で野鳥を確認
  • 野鳥のいる方向へ望遠側のまま位置を調整し、フレーム内に野鳥を収める

という流れに変わっています。
左目で野鳥を捉えながら、右目で覗いているファインダーの位置を調整するという方法を取っているので、単焦点でも問題が大きくないかもしれません。

この方式に変更したきっかけは、キマユムシクイの撮影の時でした。
ムシクイのような小さくて動きの速い野鳥の場合、発見してからカメラを構えて右目でファインダーを覗きつつ左目を閉じてしまうと、その野鳥を見ていない一瞬で位置を見失ってしまいます。
それに対応するにはどうすればいいかと考えた末、見つけた野鳥は常に両目で動きを捉え、野鳥と目の間にカメラを入れるという動作にすることで、少しでも野鳥を見失わないようにするという今の方法でした。

この方法でも、見失う時は見失いますが、以前よりは見失う可能性が低くなったように思えます。

さて、ズームレンズ2本のうち、どちらにするかと悩みました。
それぞれの所有者の意見などを、色々なサイトを見て回って、比べてみました。

そして、最終的にEF100-400に決めた際の理由としては、

  • 重量的に軽いので長く取り回せる
  • F値が比較すると明るいので撮影できるチャンスが増える
  • ピントが合う速度が速いと思われる
  • 純正の方がいいような気がする(あこがれの白レンズ)

重量は EF100-400 が 1380g、 APO150-500 が 1780gと400gの缶ジュース1本程度の差。
取り回しのしやすさを考えて、私は三脚を使わないで手持ち撮影しているため、長い時間撮影することを考えると、少しでも軽い方が疲れにくいと考えてのこと。

明るさについては、野鳥を撮影する条件が必ずしも光が十分あるところとは限らないから。
1絞り程度の差であったとしても、少しでも明るい方が、撮影機会は増えると思ったので。

ピントが合う速度については、実際に試していないので本当かどうかは分かりません。
ただ、Canonの純正レンズのAF速度については、定評があったので、サードパーティよりは速いと考えました。

最後の純正の方がいいような気がするというのは、あくまで個人の感想です。
あこがれの白レンズというのも、まぁ、どうでも良いといえば良いことですが・・・

逆に、選んだ際に最後まで悩んだポイントとしては、

  • 焦点距離が少し短いこと
  • レンズ自体が発売から年数経っている古い設計であること
  • 価格的な問題

買い換えにあたって、焦点距離を少しでも長くしたいという思いから、300mm からもっと長いレンズにと考えたので、100mm伸びた400mmと、200mm伸びた500mm 、APS-Cなので、35mm換算だと、160mm伸びた640mm と 320mm伸びた 800mm では、見える世界、撮影できる写真に差が出る気がします。
そこは、最後まで悩んだポイントで、今でも果たして本当にこの選択で正しかったのか悩んでいます。

1998年11月発売のレンズと、2010年4月発売のレンズ。
発売開始から15年以上経過しているレンズと3年ほどしか経過していないレンズでは、どちらが良いのか。
当然技術の進歩を考えると、新しい方が良いと思えるのですが、長年売れ続けているというのは、それだけ出来が良いレンズであるという事のようにも思えます。
さらには、そろそろモデルチェンジの可能性も・・・
モデルチェンジについては、発売日に即購入しない限りは、常につきまとって来る問題なので、考え始めるとキリがないと割り切り、それよりはそのレンズを使って1枚でも多く撮影して、慣れる方が良いと考えました。

最後に価格的な問題。
新品価格にして、26万円のレンズと、13万円のレンズ。
新品の定価が倍違うのも、最後まで悩ませました。
結局は、中古で13万円以下で購入したので、APO150-500 を新品で定価で購入するよりは、安く購入できました
こちらも考え方で、光学系やギミックに問題がなければ、最初から外観がスレたり、小さな傷が入っていた方が気兼ねなく使えるので、中古でも問題ないと考えました。
高いものを新品で購入すると、どうしても傷が気になって、思うように使えないという心理的な障壁を、最初から中古を購入することで、取り除くことができると考えました。

こうして、昨年の11月に EF100-400 を購入し、現在のメイン機材として活躍してもらっています。

実際に、300mm で撮影したものよりも、400mm の方が大きく撮れていますし、ISのおかげで、手ぶれも少なくなりました。
ただ、重量的には、かなり増したので、最初のころは、途中で腕が疲れて、後半の方は撮影するのがおっくうになっていましたが、今では5〜6時間探鳥しても、最後まで普通に取り回せる状態になりました。

次のステップへ

最近になって、野鳥撮影において、新たな欲求が出てきております。

当然、根本にあるのは、「より多くの野鳥をきれいに撮影したい」という思いで共通なのですが、そのためのアプローチとしていくつか悩んでおります。

その1つは、雨天での撮影。
現在のシステムでは、雨が降るとカメラやレンズが壊れることを気にして、どうしても撮影に出かけることができません。
防滴や防水の機材があれば、撮影できるのでしょうが、機材としては少ない感じになります。
ならば、少々雨に濡れて故障しても、あまり金銭的な出費がかからない形での実現方法はないかと考え、高倍率コンデジを雨天撮影用として調達するのはどうかという案。

Canon PowerShot SX50 HS」が光学1200mm相当で、多くの人からそれなりの評価を得ていて比較的安いので気になって実物を見に行ったものの、EVFの反応の遅さは野鳥撮影には向かないと感じてパス。

OLYMPUS STYLUS SP-100EE」も光学1200mm相当で、ドットサイト照準器まで登載し、野鳥撮影に向いているかもと思ったら、ズームの繰り出し速度の遅さとEVFの反応の遅さでパス

FUJIFILM FinePix S1」は防塵・防滴構造を採用し、光学1200mm相当と、かなり条件に合致していましたが、やはりEVFの反応の遅さ、レンズの繰り出し速度の遅さでパス

NIKON COOLPIX P600」「SONY DSC-HX400V」も、やはりズームの繰り出し速度の遅さとEVFの反応が悪いので結局はパス

最近発売された「Panasonic FZ1000」は1インチセンサーで全域F2.8の明るいレンズ、AFの合焦も速いしEVFも反応がいいけど、距離が300mmと少し短いことと、価格が高いので今回の目的に合致せず。

結局、現時点で発売されている高倍率コンデジでは、おそらく野鳥撮影には難しいと判断し、見送っております。
FZ1000並みのEVFとピント速度と、FinePix S1 のような防塵・防滴構造、SP-100EE のドットサイト照準機がついて、1200mmの光学レンズがついて、ズームを手動で繰り出せて、実売価格50000円ぐらいまでで出たら、現在のシステムとごっそりと入れ替えることも考えられるかもしれませんが・・・あと数年は実現は難しいでしょうね。

そしてもう一つは、合焦の速度と精度。
野鳥撮影を開始して感じ始めたのは、EOS Kiss X7 が入門機だからか、合焦の速度と精度が求めているよりも低く感じられる。

撮影時には中央のセンサーでのみピントが合うように設定し、AFもワンショットAFにして、野鳥を中央に配置してピントを合わせているのですが、合焦の合図が出るまでに、かなりレンズの動きが迷う事が多い。

さらには、合焦したと合図があっても、野鳥に合焦していないことが多々あり、最終的には自分でフォーカスリングを調整してピント合わせをしないと行けない事がある状態。

確かに、野鳥撮影のシチュエーションとしては、枝が重なっていたりして、ピントを合わせにくい状態ではあるので、ピントが迷うこともあるのは分かるのですが、合焦合図が出ても、ピントが合っていない状態というのは、非常に辛いです。

上位の機種であれば、これが解消されるのではと思って、「EOS 70D」が非常に気になるこのごろです。

さらに、そろそろ噂が出てきている、「EOS 7D」の後継機なんかも、気になっています。

ただ、どちらのカメラも、おそらく今のシステムよりも重くなるので、その辺りが悩みどころではあるのですが・・・