おきらく・ごくらく日記

野鳥とゲームとデジタルガジェットの日々

任天堂「Nintendo Switch」の新情報が公開されましたが・・・

任天堂が2017年3月に発売予定の新しいゲーム機「Nintendo Switch」のプレゼンテーションを本日開催し、インターネットでのライブ中継も行いました。
www.nintendo.co.jp

その中で、新しい情報がいくつか公開されました。

日本での発売日は2017年3月3日。

日本での価格は29980円(税別) 、アメリカでは$299.99です。

個人的には、価格はまぁこんなもんかなぁと思っております。

ただ、本体価格が PS4の500GB版と変わらないという点で、比較対象として見た場合にどうなってくるのかなぁと。

オンラインサービスは最初は無料で、秋から有料化されるそうです。
リージョンロックはないので、海外でリリースされるゲームもそのままプレイできるようです。

携帯できるということで、気になっていたバッテリーの稼動時間は 2.5〜6時間で、「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」では3時間だそうです。
ちょっと心もとない感じですね。

発表されたタイトルで、ローンチのタイトルとしては、
ミニゲーム集の「1-2-SWITCH」と
www.nintendo.co.jp
ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の2タイトル。
www.nintendo.co.jp
他社のタイトルでは、「SUPER BOMBERMAN R」(コナミ)や、「ドラゴンクエストヒーローズI・II」(スクウェアエニックス)などが発表されておりました。

それ以降のタイトルとしては、
手が伸びるボクシングのような格闘ゲームの「ARMS」が 2017年春。
https://www.nintendo.co.jp/software/switch/arms/index.htmlwww.nintendo.co.jp

WiiUで人気だった「Splatoon」の続編タイトル「Splatoon 2」が2017年夏。
https://www.nintendo.co.jp/software/switch/splatoon2/index.htmlwww.nintendo.co.jp

スーパーマリオの新作「SUPER MARIO ODYSSEY( スーパーマリオオデッセイ)」が2017年冬。
https://www.nintendo.co.jp/software/switch/odyssey/index.htmlwww.nintendo.co.jp

マリオカート8デラックス」が2017年4月28日。
www.nintendo.co.jp

その他に発表されたタイトルとしては、
「Xenoblade2」 (モノリスソフト)、「ファイアーエムブレム無双」(光栄)、「真・女神転生」シリーズ最新作 (アトラス)、「プロジェクト オクトパストラベラー」(スクウェアエニックス)、「SKYRIM」ベザスダゲームスタジオ、「FIFA」(EA)など。

個人的には、新しく発表されたタイトルの中には、特に気になるタイトルはありませんでした。



今回の発表で思うこと

個人的に「Nintendo Switch」に期待しているのは、ディスク媒体ではないゲーム機なので、ゲーム中のロード時間が短縮されるのではないかという点。

本体のストレージ容量が少ないことから、ダウンロード販売のソフトはどうするのかということが気になるところ。
WiiUも本体のストレージ容量が少なかったのですが、外付けのHDDを利用してカバーすることができました。
[asin:B00U840XBY:detail]

しかし、「Nintendo Switch」は持ち運びでプレイすることもでき、その際に外付けHDDを持ち歩くというのは、かなり不便な気がします。
サイトに公開された情報を見ると、それらを解消する方法として、microSDカードスロットが本体に用意され、micorSDXCカードまで対応するとなので、少し安心しました。
[asin:B01BBU0UMU:detail]
媒体容量と価格を考えると、HDDには劣るかなぁと思いますが・・・

ただ、それ以外に「Nintendo Switch」の他ゲーム機とは違う差別化のポイントって、何だろう? という疑問が湧いてきました。

操作方法については、モーションセンサーで体の動きに合わせてコントロールできるというのも、Wiiでやれたことなので、目新しさは感じません。

外へ持ち出せるようにするために、バッテリー駆動時間を伸ばす必要があり、おそらくハードウェアのスペックは、PS4よりも下ではないかなぁと。

携帯機として見た場合は、液晶のサイズが大きいので、3DSよりも少しバッテリーの持ちが悪いような感じ。

プレゼンテーションでは、携帯したり、据え置きだったりと色んなスタイルでゲームをプレイできるし、分割で個別に利用できるJOYコントローラーを自慢するような感じでしたが、色んな機能を盛り込んだものの、どれも中途半端な印象を受けました。

JOYコントローラーは1つずつ単体で操作するには小さいし、モーションセンサーでプレイするのもWiiと変わらない。
携帯できると言われても、バッテリーの持続時間がネックとなってくる感じ。

任天堂としては、自信を持って公開したのだとは思いますが、一消費者としてこのハードを見た場合は、一体どういうポイントを押そうとしているのかイマイチ分からない感じでした。

とはいいつつも、ゲーム機はソフト次第・・・
面白いゲームが発売されれば、売れたりします。

ただ、今回発表されたゲームも、そのタイトルのためだけに、ハードを買ってまでプレイしたいと思うタイトルがあったのか・・・

今後タイトルが充実してくるというような片鱗も、今回のプレゼンテーションではあまり感じることができず・・・
とりあえず、最初の情報公開なので、賑やかし的に参入表明をしたメーカーは多いようですが、具体的にリリース予定のタイトル数となると、少々寂しいかなぁと。

任天堂の戦略として、リリースされるゲームタイトルが少なくてあまり芳しくなかった前回の WiiUの失敗を全く生かせていない感じがしました。

ユーザーが何故「Nintendo Switch」を買わないと行けないのか、欲しいと思えるのか?

このハードを買っていいんですよというアピールポイントがあまり見当たらず、わざわざこのゲーム機を選ぶ理由が見当たらない。

PS4を持っているユーザーが、改めて Nintendo Switch を追加で買う理由は?
WiiUを持っていて、PS4を持っていない私が、PS4ではなく、Nintendo Switch を買う理由は?
と考えた場合に、積極的に選ぶ理由がイマイチ見当たらないかなぁと。

ゲーム好きでヘビーゲーマーの私が見て、そういう印象を持ちました。

だったら、今回のプレゼンを見て、Wii の時のようにあまりゲームをしないライトユーザーが、今回のプレゼンを見て果たして Nintendo Switch を買ってくれるのかと考えてみると・・・・
Wiiの発表当時とは状況が変わっていて、ライトユーザーはすでにスマートフォンのゲームに移行してしまっており、わざわざ新しい据え置きゲーム機を買ってくれる状況にはないのではないかなぁと。

しかも、Wiiの時のような、何か「みんなで集まってワイワイと楽しめそうな感じ」が、今回はあまり感じることが出来ませんでした。

機能的には色々あるものの・・・

結局は、ゲームハードを持っていない人が、本体の価格が同じ PS4 と、Nintendo Switch でどちらを買うのか。

コントローラーの使い方が変わっているイロモノゲームがいくつか出るという点ぐらいしか利点がないハードを、果たして消費者が買ってくれるのかなぁと。
ゲームソフトの種類も、先行している PS4の方が多いのに・・・
お店などの売る立場の人が、PS4でなくて Nintendo Switch を押すポイントはどこにあるのかなぁと?

持ち運び優先で、操作性を少し犠牲にした小さいコントローラーはユーザーにとって本当に必要なのかな?
コントローラーに変わったギミックを搭載し、Nintendo Switch ならではのゲーム体験をもたらそうとした結果、他のゲームハードへの移植が難しくなって、ゲームメーカーがあまりタイトルを出せなかった失敗を反省していないのかなぁ。
Nintendo Switch 単体で稼げるだけタイトルが売れるらな、リリースしてくれるメーカーもあるとは思うけど、そうでない以上は、再びタイトル不足に陥ってしまうのではないかと不安になる。
体感型のコントローラーは、ユーザーが本当にプレイしたいものなのかなぁと。

正直 WiiWiiU も買ってプレイしましたが、コントローラを振り回したりするゲームは、それほど面白いと感じませんでした。
それを生かしたゲームの大半が、お手軽ゲームだったというのも理由の1つかもしれませんが、やり込めるゲームになると、体を動かすゲームだと長くプレイするのはしんどいのではないかなぁと。

すると、今回もまた Wiiからの路線を引き継いだコントローラーの機能がありますが、あっという間に使わないものになってしまうのではないかなぁと。
任天堂が提案するプレイスタイルを、必ずしもユーザーが受け入れているとは言いがたい状況だと思うのですが、その点は任天堂首脳陣がはたしてどう考えているのか・・・
そういう部分にコストをかけるよりは、機能をカットして安くした方がよかったのではないかなぁと。

個人的に購入を躊躇させる部分

個人的には、今回の発表で、購入を躊躇させる最大の点は、オンラインサービスが有料になるという部分だったりします。

今回の発表では、金額については未公開ですが、 Nintendo Switch を利用して、ネットワークを使った通信プレイをするのに、料金が必要となる点は、購入するのに、躊躇してしまう点だと思っております。

任天堂としても、新たな収入としたいのかもしれませんが・・・

これまでは、ネットワークでの通信プレイが無料だったので、親としても特に気にせず任天堂のゲーム機を買っていたのが、今後はネットワークでの対戦が必要となるゲームでは、料金(恐らく月額での固定費用)が発生してきます。

そこは、金額の多寡ではなく、お金を支払う上でクレジットカードを登録したり、毎月のようにニンテンドープリペイドカードを買わないといけないという部分が、普及するかどうかのハードルになってくるのではないかなぁと。
[asin:B00W95I5I8:detail]

個人的に、任天堂のハードは、子供のユーザーが多いという印象があります。
子供にゲーム機を与えるのは親である以上、その部分が心理的なハードルになって、普及を阻害してしまうことにならないかなぁと。

これまでにWiiUだったら無料でプレイできていた「Splatoon」が、Nintendo Switchの「Splatoon2」をプレイするのに、料金がかかってくる。

WiiUならネットワークでの通信が無料だからと、多くのユーザーがプレイした「Splatoon」でしたが、ゲームソフトの購入費用以外に、毎月プレイにお金がかかるとなると、果たしてどれだけの人がプレイするのかなぁと。

オンラインサービスが無料という部分で、PS4XBOXなどのゲーム機と、任天堂のゲーム機と他のゲーム機の大きな差別化ポイントだったのに、それが無くなってしまうのはかなり厳しいのではないかなぁと思います。

個人的に、今までPS4を購入していない理由の1つが、オンラインゲームをプレイするために、月額課金が必要というものがあるので、Nintendo Switch まで月額課金となると、購入するかどうか微妙になってきます。

任天堂さんはできればこのオンラインサービスの有料化については、再考して無料のまま提供してくれることを望みます。

そうは書きつつも、娘が「Splatoon2」は欲しいと言っているし、私は「ゼルダの伝説」をプレイしたいから、できれば買いたいと思っているのですが、「Splatoon2」をプレイするのに、月額課金がかかってくるとなると・・・買わない方が良いのかなぁと。