おきらく・ごくらく日記

野鳥とゲームとデジタルガジェットの日々

台風21号の爪痕ひどく更に雨(大阪城野鳥探鳥 2018/09/09 5:10-12:00)

昨日の土曜日に大阪城へ向かおうといつもの時刻に起床すると外は雨。
なので、大阪城へ向かうことができず、諦めて再び眠りにつきました。
ところが、午後からは雨も降らず行けば良かったかなぁと少し後悔

本日も天気予報は雨。
ただ、昨日と違って、起床した時に外は雨が降っておらず、これなら探鳥に行けると準備して自転車で大阪城へ。
本日の日の出時刻は5:36。

しかし、天気は曇っていて、到着した時点ではかなり暗い状態。
西外堀を覗くとカルガモが4羽。
カルガモ
周囲は真っ暗で、写真はかなり厳しいですがとりあえずカルガモとお分かりいただけるかと。

その後、京橋口から飛騨の森へ入ってみると、いきなりの惨状を目の当たりにすることに。
入り口は立ち入り禁止のバリケードが張られていて、飛騨の森へ入る事ができません。
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飛騨の森の中を見ると、多数の巨木が根っこから引き抜かれるように倒壊しておりました。
それ以外にも、枝が折れている木が半数以上。
それらが森の中で複雑に入り乱れて多数横たわっている状態。

昨年から今年にかけて冬場にハイタカがねぐらにしていた木も完全に根っこから引き抜かれて倒れてしまっておりました。
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果たして、これらの倒木の撤去が終わった後、森として復活することができるのかかなり心配になってきます。

とりあえず、立ち入り禁止になっている以上、ルールを守るしかなく、飛騨の森の外周を回って、次のポイントへ向かいます。

飛騨の森の外周を回っている途中に、コサメビタキらしき姿を見かけたのですが、そのまま森の中へと入ってしまって、ちゃんと姿を確認できませんでした。
コサメビタキ?

気を取り直して、梅林へ向かうと、背の低い梅の木は、見た感じそれほど大きな被害はないようですが、周囲の高い木は倒れていて、道を塞いでいる状態でした。
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立ち入り禁止にはなっておりませんでしたが、通行はできないため、迂回して別の道を通る必要がありました。

靭公園を見ていたので、ある程度は覚悟しておりましたが、ここまでひどい状態になっているとは思ってなかったので、かなり心情的に暗澹たる気持ちになってしまいます。
そんな気持ちを吹き飛ばしてくれるかのように、梅林からは虹がかかっているのが見えました。
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こんな時だからこそ、きっちりと野鳥を見ないといけないなぁと気持ちを新たに、いつものルートで回れるところを順に回って行きます。

梅林ではエナガの群れに遭遇しました。
エナガ

その後豊国神社から修道館を回りますが、めぼしい野鳥の姿は見当たらず。
ここでも背の高い木は根っこから倒れていて、他にも枝の大半が折れている木も多数。
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木が減ると虫も減ってしまい、その虫を餌とする野鳥も減ってしまうのではないかと思うと、果たして野鳥達は戻って来てくれるのかと不安になってしまいます。

配水場へ向かうと、ここでも倒木のせいか、北側斜面へ入れないような形で通行止めとなっておりました。
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それでも東側にはコサメビタキがいました。
コサメビタキ

その後、ミライザ大阪城の方からサンショウクイの声がして、そちらを見ると、木の上に1羽飛んでいるそれらしき野鳥の姿。

どこかに止まってくれないかと行方を見ていると、突然木の中から数十羽の野鳥が飛び立ちます。
それらが全てサンショウクイっぽい感じ。
急いでカメラを向けますが、飛んでいるサンショウクイの群れを撮ることはかなり厳しい状態。
何とか撮影できたのは遠くに行ってからで、こんな写真しか撮れませんでした。
サンショウクイ

とりあえず、一部を切り取ってみるとこんな感じで、かろうじてサンショウクイだとお分かりいただけるかなぁと。
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数えてみたところ40羽以上いました。
これほど大きなサンショウクイの群れは、個人的には初めて見ました。
もう少し近い位置で撮れていれば、もっと良かったのかもしれませんが、近い状態では、ピント合わせとフレームに捕えることができず、私の腕と持っているカメラではこの距離が限界かなぁと。

その後、日本庭園ではコゲラがいました。
コゲラ

再び豊国神社に戻ると、キビタキのメスがいました。
キビタキ・メス

メジロもいました。
メジロ

コサメビタキの姿もありました。
コサメビタキ

この後、少し気になる野鳥の後ろからの飛び姿を見かけました。
色としては、ベージュよりも濃いくて、オレンジのような色。
そして、体にはほとんど模様が無い野鳥。

個人的に思い当たる野鳥が1羽しかなかったのですが、時期的にはちょっと考えづらい野鳥。
一瞬のことだったので、光の加減で他の野鳥がそう見えた可能性もあるのですが、非常に気になってしばらくその場に留まって探してみることに。

その途中、木の上にいる野鳥に目が止まって、カメラを向けてみるとサンショウクイっぽい姿ムクドリのメスでした。
コムクドリ・メス
頭部の色がほとんどないのがちょっと気になりますが、サンショウクイで合っているのではないかと。
先ほどの群れから別れた個体なのか、それとも別行動の個体かは分かりませんが・・・

※2018年9月11日追記 それもず様よりご指摘をいただき、コムクドリのメスに訂正させていただきました。

ムシクイもいました。
ムシクイ

ムシクイは何羽かいて、そのうちの一羽はセンダイムシクイでした。
センダイムシクイ

途中で雨が降り始めて、あまりの雨量に帰ろうかとも思ったのですがどうしても先ほどの野鳥が気になって、ポンチョをかぶって、雨の中待ち続けました。
その後止んだかと思ったら再び降り始めてという感じで、ずっと降ったり止んだり。
途中で2度ほどチョウゲンボウが上空を飛ぶのを見かけたのですが、いずれも撮影できませんでした。

結局1時間以上待ってみましたが、先ほどの野鳥は出てきませんでした。
今となっては、色も錯覚で、何か幻でも見ていたのでは無いかなぁと思っております。
探鳥をしていると、こういったことがたまにあるので、目で見たものを、後から何かの記憶媒体に取り出せるような仕組みがあれば良いのにと思ってしまいます。

その後、桜広場へ移動すると、ここも桜の木が何本も倒れておりました。
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かろうじてコサメビタキがいました。
コサメビタキ

その後、音楽堂西通路へ。
ここも狭い通路を塞ぐように、木が倒れており、まともに探鳥ができない状態でした。
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沖縄復帰の森でも被害はあって、そこら中に木の枝が散乱しておりました。

その後、市民の森へ移動すると、ここも多くの木が倒れていて非常にひどい状態でした。
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それでも残っている高い木の上で飛び交う野鳥が数羽。
そのうちの一羽はキビタキのメスでした。
キビタキ・メス

他にもムシクイもいました。
ムシクイ

エナガもいました。
エナガ

その後、元射撃場にノスリが出たと聞いて、急いで向かいます。
すると、ノスリがかなり見やすい位置に止まっておりました。
ノスリ
ノスリ
少し前から大阪城で見られているそうですが、私は初めて見かけました。

その後、沖縄復帰の森でツミがいたと聞いて向かってみたのですが、見つけることはできませんでした。

大将さんの話では、太陽の広場東の森が被害としては一番ひどいという事だったのですが、市民の森から元射撃場へ移動してしまったので、確認することができませんでした。

その後、人工川を回って、教育塔へ。

教育塔も根っこから倒れてしまっている倒木や折れた木などが散乱しており、まともに探鳥はできない状態でした。
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台風21号の被害は、ある程度覚悟しておりましたが、被害は私の予想を超えるほどのひどい状態でした。
果たして倒木が撤去された後、再び野鳥達が戻って来てくれるのか、非常に心配になってしまいます。

それでもサンショウクイの群れが見れたり、ノスリが見れたりしたので、探鳥自体は良かったかなぁと。

本日の写真は以下からご覧いただけます。
ノスリ


西外堀

内堀

飛騨の森

梅林

豊国神社

修道館

配水池

日本庭園

桜広場 9:45-

音楽堂西通路

市民の森 10:15-

元射撃場

教育塔