昨晩(2018年10月30日)、Appleから新しい3機種のハードが発表されました。
「MacBook Air」「Mac mini」「iPad Pro」がそれぞれ前モデルから大幅にモデルチェンジされております。
「Macbook Air」と「Mac mini」については、CPUの強化などの内部の細かなアップデートはこれまでにも何度かありましたが、筐体デザインごと大幅に変更するフルモデルチェンジとしては、「MacBook Air」は2013年以来、「Mac Mini」は2014年以来です。
せっかく新製品が発表されたので、それぞれのハードで、個人的に気になった部分をまとめてみようかなぁと。
「MacBook Air」
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「MacBook Air」シリーズで初めてのRetinaディスプレイ(13.3インチ)を搭載。
解像度は2560x1600pxとなりました。(ちなみに、前モデルは1440x900px)。
前モデルと比べて、筐体サイズも小さくなって、重量も軽くなっております。
比較してみると
前モデル(Mid 2017) | 新モデル(Late 2018) | |
サイズ | 32.5x22.7x1.7cm | 30.41x21.24x1.56cm |
重さ | 1.35kg | 1.25kg |
GPU | Inted HD Graphics6000 | Intel UHD Graphics 617 |
CPU | 1.8GHzデュアルコアIntel Core i5 | 1.6GHzデュアルコアIntel Core i5 |
という感じです。
CPUは旧モデルが第5世代で、新モデルが第8世代なので、クロックスピードは劣りますが、処理としては早くなっていると思われます。
価格は新モデルの128GBモデルで134,800円(税別)から。併売される旧モデルの128GBモデルで98,800円(税別)から。
「MacBook Air」は昨年発売された旧モデルと併売されるそうです。
インターフェース部分で大きく変更が加わっていて、新しいモデルは Thunderbolt3(USB-C)が2ポートと、ヘッドフォンジャックのみです。
旧モデルでは、USBが3ポート、Thunderbolt2が1ポート、MegaSafe2 電源ポート、SDXCカードスロット、ヘッドフォンジャックなどがありました。
あと、「Touch ID」に対応しているそうです。
インターフェース部分がかなり省略されてしまいましたが、「MacBook Air」は持ち運び重視ということを考えると、新モデルの進化としては、正しい方向なのではないかなぁと思います。
ただ、今回発表された「iPad Pro」の変更を見ていると、若干微妙な気もしてくるのですが・・・
「Mac mini」
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今回の3ハードの中で、個人的には一番微妙な進化だと思うのが「Mac mini」だったりします。
確かにスペック的には順等に進化してはいるのですが、最低構成時でも価格が上がってしまっているのが非常に残念。
Core i3の一番安いモデルでも8万9800円 (税別)からと以前よりも高くなっております。
旧モデルでは税別で4万8800円から購入できていたことを考えると、大幅な価格上昇。
Macのエントリーモデルとしての役割を考えると、この部分はちょっと痛いかなぁと。
内部ストレージも SSDしか選択できなくなっております。
一応ユーザーがメモリ増設をできるようになった(戻った)という点だけは評価できますが・・・
構成として5万円ぐらいでも成り立つものを残しておいた方が、選択肢が広がってよかったのではないかと思うのですが・・・
昔のMacのように、高価格路線に逆戻りしようとしているのかなぁと少々心配ではあります。
「iPad Pro」
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ホームボタンと「Touch ID」がなくなって、「Face ID」を搭載しました。
「Face ID」は横向きでも縦向きでも認識できるようになっているそうです。
個人的には、Lightning から Thunderbolt3(USB-C)に変更されたのが一番大きなポイントだと感じております。
そのおかげで、デジカメやディスプレイなどを接続できるようになるそうです。
「iPad Pro」がよりパソコン(タブレットPC)に近づいたのではないかなぁと。
同時に発表された「Smart Keyboard Folio」を使うと、どことなくMicrosoft のSurfaceに似た使い方ができます。
サイズと重さは以下のような感じです。
11インチ | 12.9インチ | |
サイズ | 247.6x178.6x5.9mm | 280.6x214.9x5.9mm |
重量 | 468g | 631g |
価格は 11インチ64GB(Wi-Fi)モデルで89,800円(税別)から。
12.9インチ64GB(Wi-Fi)モデルで111,800円(税別)から。
一応、現行モデルの「iPad Pro」も 10.5インチモデルは併売されるそうです。
今回の iPad Proでは、Adobe「PhotoShop」が使えるようになるそうです。
しかも、ゲームハードの「Xbox One S」と同レベルのグラフィック性能なのだとか。
デザイン的にはこれまでのiPadよりも、ソリッド感というか、板っぽい感じというかが出ており、個人的には近年のApple のデザインの中では、比較的好きな形状だったりします。
最近の Apple の製品は、iPhone や Mac 含めて、あまり欲しいと思いませんでしたが、今回発表された「iPad Pro」については、少し欲しくなってしまいました。
ただ、そんな「iPad Pro」ですが、カメラ部分が出っ張っているのが非常に残念。
持って使う iPhone の場合は、カメラの出っ張りは使用する際の欠点とはなりにくいと思いますが、iPadの場合はこれが結構使い勝手に影響してくるのではないかなぁと。
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カバーなどを使わずに机の上に置いて使う時に、カメラの出っ張りのせいで、がたがたと揺れるのではないかなぁと。
大人でも持ち上げた状態で使うのは結構大変なので、子供だと置いて使うことがほとんど。
そうなってくると、使い勝手の部分がこれまでのモデルより良くないのかなぁと。
ケースやカバーを使わずに iPad を利用するということはあまりないという考え方なのかは分かりませんが、もう少しその辺にも気を使ってほしかったかなぁと。
もしかしたら、「Smart Keyboard Folio」と同時に使うことを推奨しているのかもしれませんが・・・
いずれにしても、よりPCライクな使い方ができるようになってきております。
重量も MacBook Air よりも軽いですし・・・
あとはアプリがきっちりと対応されれば、PCとの置き換えということも起こりうるのかもしれないなぁとということを期待してしまいます。
Adobe の「PhotoShop」が使えるようになったのは大きな一歩だとは思います。
しかし、やはり通常の会社で業務で使われているMicrosoft Office 系がちゃんとPCと同じレベルで動作しないと、完全な置き換えは難しいのかなぁと。
ただし、もしそれが成し得れば、Thunderbolt3(USB-C)を2ポートしか持たなくなった「MacBook Air」と、1ポートしかないものの、圧倒的に軽い「iPad Pro」 のどちらを選ぶかという状況になってしまうのかなぁと。
そんなことをついつい期待してしまいます。