おきらく・ごくらく日記

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「レスキューフーズ カレーライス」を食べてみました

南海トラフ地震が発生する可能性は年々高まっていて、そういった大地震に備えて、各家庭でそれに備えておいた方が良いという気運が高まっております。

家庭だけではなく、企業や地域の自治体なども、それぞれで震災に備えて、物資の備蓄を日頃から行っておられます。

ただ、毛布やポリタンクなどの道具類であれば、一度そろえればよほどの事が無い限りは、そのままいつまででも備蓄しておくことができます。

しかし食料や飲料ともなれば、賞味期限や消費期限が存在しており、定期的に新しいものに入れ替える必要が発生してきます。
ただ、期限が切れて廃棄するとなれば、かなりもったいないということで、賞味期限が切れる前に消費するところが多くあります。

つい先日、知人から頂いたのが、備蓄していたものの賞味期限が近づいた食品。

「レスキューフーズ カレーライス」という備蓄用の食料です。

賞味期限切れの前に頂いたのですが、頂いた後に棚の中にしまってしまい、気付けば賞味期限を過ぎている状態でした。

ただ、頂いた以上は、食べないともったいないなぁということで、賞味期限を少し過ぎてしまいましたが、本日食べてみることにしました。

頂いたのは、こういう感じで、大きな袋に入った食料です。
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カレーライスとみそ汁がついたなかなか豪華なセットです。
賞味期限はすでに約1カ月ぐらい過ぎてしまっておりますが・・・多分大丈夫でしょう。

裏面を見ると、作り方が細かく書かれております。
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中身を開けるとこんな感じです。
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一番左が入っていた袋です。
上段の左から、カレールー、ご飯、レンゲ、ウェットタオル、下段左からみそ汁缶、発熱溶液、発熱剤となっております。

さすがにお手拭き用のウェットタオルは、すでに乾燥してしまっておりますが、それ以外は特に問題なさそうです。

ということで、早速作り方にそって作ってみたいと思います。

まずは、発熱剤を袋から取り出します。
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中身は恐らく消石灰ではないかなぁと思ったのですが、主成分はアルミニウムとあります。
粉末アルミニウムも、水と化学反応すれば発熱するらしいので、そういうことなのでしょうね。

ちなみに、この発熱剤を使い終わった後、植物の土壌に混ぜると、酸性土壌をアルカリ性土壌に中和できると書かれておりました。
土壌のPHが花の色に影響するアジサイの土などに使えば、花の色が変わって楽しめるかもしれないですね。

さておき、取り出した発熱剤を、入っていた袋の底に横にして入れます。
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その上に、カレールー、ご飯、みそ汁缶を入れます。
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発熱溶液を開封します。
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中身は水です。

そのまま、袋の中へ流し込みます。
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すると、発熱剤と発熱溶液との化学反応で、泡立ち始めるので、チャックを閉じます。
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すると発熱しているので、上の熱気口から湯気が出始めます。
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一応、発熱剤と発熱溶液の裏面にはやけどに注意するようにとの注意書きが書かれておりました。
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そして、このまま発熱剤の化学反応が終了するまで約30分間待ちます。

レトルトカレーを食べるのに30分もかかってしまうとは・・・震災時はあらゆるものが足りなくなるので何かと不便です。
しかし、このパックだけで水も燃料も使わなくても暖かいカレーライスとみそ汁が食べられるということを考えると、非常時ではかなり有り難いのではないかなぁと。

そんなことを思いつつ、約30分経過すると、底の発熱剤の化学反応が終わっておりました。
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外袋の中には水蒸気がかなり溜まっております。

それでは、外袋を開封して、中身を取り出してみます。



取り出した状態がこちら。
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取り出す時には、熱くなっているので注意しないといけません。
特にみそ汁の缶が手で持つのが少々厳しいぐらいに熱くなっておりました。

果たして出来ているのか、順番に開封してみます。
まずはご飯から。
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よくあるレトルトパックのご飯と同じような感じです。

続いてカレーを開封してみると、こんな感じです。
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レトルトの中を覗いても、ちょっと良くわからないかもしれませんが・・・

そして、お味噌汁です。
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上に浮いているのはお麩です。

早速カレーをご飯にかけて食べてみます。
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目立つ具材にはニンジンとお肉がありました。
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食べてみると、確かに普通のカレーです。
辛さとしては、それほど辛くないので、辛さが苦手な人でも問題なく食べられるのではないかなぁと。

味としては、そこまで美味しいというほどではありませんが、不味いということもない感じ。
震災時に食べると、きっとかなり美味しく感じられるのではないかなぁと。

ただ、後味に少し酸味を感じたのですが、この辺はもしかしたら賞味期限切れだからという可能性もあるのかなぁと。

お味噌汁の缶はかなり熱く、しばらくは口も付けれない状態。
なので、カレーと同じレンゲですくって飲む感じです。

具材は、上に浮いていたお麩。
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そして、底に沈んでいる大根でした。
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味としては、個人的には出汁がいまいち薄いかなぁという感じですが、お味噌の味はしっかりとあります。
ダシがもう少し聞いていると、有り難いかなぁと思いました。

とりあえず、味に少し注文をつけてしまいましたが、完食いたしました。

平常時に食べるとそこまで美味しいというものではありませんでしたが、非常時にこれだけのものにありつければ、かなり有り難いのではないかなぁと。
少なくとも乾パンとお水だけという状況よりは、遥かに良いのではないかなぁと

何よりも、調理器具や水や燃料を一切使わずに、暖かいカレーライスのお味噌汁付きが食べられるというのは、かなり幸せではないでしょうか。

これからの震災に備えて、備蓄食料として自宅に置いておくというのも良いかもしれませんね。

気になる方は是非一度お試しを。