千葉の幕張メッセで開催されている「東京ゲームショウ2014」の3日目、一般公開日初日の20日の入場者数が、昨年よりも1万人ほど少なかったらしい。
昨年はPS4の販売開始前だったので、注目浴びていたが、今年はそういった目玉がないからかもしれない。
展示されているタイトルについても、PS4やWiiUなどのゲーム専用機向けのタイトルよりも、iPhone/Androidなどのスマートフォン向けのタイトルの方が数が多いらしい。
東京ゲームショウは、出展社、来場者の思惑がミスマッチしてるような気がする。
個人的な感想としては、それも仕方が無いのかなぁという感じ。
以下は私見をつらつらと書きたいと思います。
出展社
主催者も、出展者も、スマートフォンのゲームを東京ゲームショウに展示している理由は、家庭用ゲーム機向けのゲームも、スマートフォン向けのゲームも、同じゲームであるということからそうしていると思います。
でも、個人的には、その2つの層の行動原理は、異なっているのではないかと、思っています。
家庭用ゲーム機のユーザーの大半は、新しい体験を得ようとして、お金を使ってゲームを購入する層。
スマートフォンのユーザー(大金を出すユーザー)は、所有欲を満たすためにお金を使う層。
同じゲームといいながら、実際の行動原理に違いがあるのではないでしょうか?
問屋さん
家庭用ゲーム機向けゲームをユーザーへ届けるために、その中間の問屋さんへ向けてのアピールもあるかと思います。
しかし、スマートフォンのゲームの場合、Apple や Google からリリースされるので、問屋さんにとっては、見てもあまり意味がないものとなっています。
逆に、自分たちにとって、必要のないものであふれ返ってしまい、自分たちに必要な情報を見つけることが難しい状態にあるのではないでしょうか?
そう考えていくと、同じゲームだからという理由だけで、家庭用ゲーム機向けのゲームと、スマートフォン向けのゲームを東京ゲームショウへ出展するというのは、果たしてどうなんでしょうか?
来場者(家庭用ゲームファン)
東京ゲームショウにまでわざわざ足を運ぶのは、コアなゲームファンだと思ってます。
コアがゲームファンが求めているのは、家庭用ゲーム機向けのゲームであり、スマートフォン向けゲームをそれほどプレイしたいと思っていないのではないでしょうか?
しかし、出展されているタイトルの半数以上が、スマートフォン向けのタイトルだったら、わざわざ見に行く理由もないのかなぁと。
ハードとして、スマートフォンは家庭用ゲーム機並みに進化していて、何処かの記事では、iPhone6 が一世代前のゲーム専用機のPS3並の処理能力を持っていると書かれていました。
でも、私もそうですが、コアなゲームファンが、スマートフォンで家庭用ゲーム機の移植ゲームをプレイしたいかと聞かれれば、答えはノーなのでは?
iPhone で 「モンスターハンターポータブル2ndG」がリリースされたとき、一瞬買おうかとも考えたものの、私は買いませんでした。
私個人の意見で言うと、物理的なボタンがないスマートフォンで、アクション性の高いゲームはプレイしにくいと考えているからです。操作キャラクターを見ておかないと勝てないゲームで、入力できたかの感覚がない、時折操作パネルを確認しないとプレイできないスマートフォンは向いていないと感じています。
アクションゲームに限らず、コントローラーの手触り感が必要なゲームは多数存在します。
来場見込者(スマートフォンゲームファン)
また、スマートフォンのゲームをプレイするユーザーが、会場にまで足を運ぶ理由も見いだせないと思っています。
スマートフォンのコアな(お金をよく使う)ユーザーは、欲しいキャラクターや欲しいカードを手に入れるために、大量にお金を投入していると思われます。
お金を投入する理由は、所有欲が一番で、ゲームの体験はそれほどでは無い気がします。
すると、イベントへ行ってその場限りの一過性の未体験のゲームをプレイするという行動にはつながらないのではないかと思われます。
自身のことを考えても、私はどちらかいえば、所有欲よりも体験を買いたい方なので、スマートフォンのゲームにお金を投入して中途半端な体験をするなら、家庭用ゲームにお金を投入する方がよりよい体験を得られるので、良いと感じています。