アプリをインストールすることで、1台で色々な使い方ができるスマートフォンはいわば汎用機。
電話やカメラはもちろん、名刺管理やスキャナー機能などもアプリによって利用できます。
それに対して、1台で1つの機能に絞った機器は専用機。
先日、テレビを見ていて紹介されていた商品に、デジタル名刺ホルダー「ピットレック」という名刺管理の専用機がありました。
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革製やナイロン製の専用ケースも出ていたりします。
[asin:B008V2O050:detail]この製品は、テキスト入力専用機である「ポメラ」を作ったキングジム社の製品です。
「ポメラ」は、PC全盛の時代であっても、テキスト入力に特化したことで、それなりの需要があったようです。個人的には、「ポメラ」については、「テキストデータ」という色々なものに加工できる素材を作成するのに、ハードウェアキーがついていて、軽量コンパクトなので支持を得たのだと思います。
それでも「ポメラ」だけで完結する仕事というのは、かなり限られているのではないかと思います。
対してこの「ピットレック」でできることは、名刺を登録して、デジタルデータ化し、管理&閲覧できるだけ。
microSDカードにデータを保存でき、PCのデジタル名刺管理ソフト「DA-1」を利用すれば、他のハードとも連携できるそうです。
www.kingjim.co.jp
名刺を大量に取込む場合は、15枚を連続でスキャンできる「ビズレージ」という機器を使うと、「ピットレック」よりも速くデータ化でき、
「メックル」という機器を使えば、ダイヤルを回転させるだけで名刺を検索できるそうです。「ピットレック」の方は、名刺ホルダーのデジタル版。
「メックル」の方は、おそらく回転式名刺ホルダーのデジタル版。
どんなに管理する名刺の枚数が増えても、重量は変わらないので持ち運びは楽かもしれません。
ただテレビで紹介されてはいましたが、名刺管理専用機に、そこまで需要があるのかなぁというのが、正直な感想。
スマートフォンで名刺をそのままスキャンし、画像データとして保存しておくと、確かにストレージ容量を逼迫するというのはあるとは思います。
しかし、名刺はその人の連絡先を知って管理するための道具。
名刺をわざわざ画像のまま残しておかなくても、テキストデータ化してしまえば、名刺自体は画像データとして残す必要性をあまり感じなかったりします。
スマートフォンのアプリなどは、そういう機能を持ったものがいくつかあります。
https://itunes.apple.com/jp/app/bimame-ming-ci-guan-li/id946804009?mt=8&uo=6&at=1000lcz&ct=&at=1000lczhttps://itunes.apple.com/jp/app/ming-cicamiapp-yi-duni-cuo/id802918108?mt=8&uo=6&at=1000lcz&ct=&at=1000lcz
すると、わざわざ専用機を購入してまで、メーカーが提案しているような「名刺を管理する」という機能を訴求しても、あまり需要がないようにも思えてしまいます。
もしかすると、実際に大量に名刺を受け取るような方で、こういう専用機が欲しかったと言う人がいるのかもしれません。
私が用途を思いつかないだけで、名刺以外の何かのカード・・・例えばトレーディングカード・・・を管理するのに使えるとか?
この商品がどういった層に受け入れられるのか、少々気になりました。