大阪市が中学校で実施している給食制度の食べ残しがひどいそうです。
食材費換算で年間約5億円、総額(約20億円)の4分の1に上るのだとか。
mainichi.jp
息子の時は、ギリギリで中学の給食制度に引っかからず、自宅からお弁当を作って持たせておりました。
しかし、下の中学生の娘はまさに真っ只中。
もろに給食制度に引っかかっております。
娘に給食がそんなに美味しくないのかと聞けば、美味しくないとのこと。
たまに遊びに来る娘の同級生に聞いた時も、答えは同じで全く美味しくないので、ほとんど残すと言っておりました。
食べなかったら、お腹が空くのではないかと聞くと、我慢すると言っておりました。
子供達に我慢させてまでやり続ける給食制度に、一体どんな意味があるのかと疑問に思ってしまいます。
ちなみに、小学校時代も給食でしたが、小学校の給食は美味しかったそうです。
小学校は、学校内に給食を作るための調理室があるので、その場で作ったものをお昼に温かいまま提供できるのですが、中学校にはそれがないので、外から持って来るデリバリー方式で、衛生上の問題から冷やす必要があるのだとか。
小学校でおいしい給食を食べていた子供達が、中学校に入った瞬間に、おいしくない給食を強制的に食べさせられるという制度は、果たしてどうなのかなぁと。
給食の食材費は原則自己負担で1食300円。
記事によると、市全体で食材費が合計20億4400万円。
さらに大阪市が負担する業者の調理・配送費用は今年度約18億円を計上しているそうです。
すなわち、1食あたりにかかっている費用としては、およそ564円程度という感じでしょうか。
300円+(18億/20億4400万)×300円 = 564円
普通のお弁当屋さんで、一食564円出せば、それなりのお弁当を買う事ができます。
さらには、給食制度についてのやり取りで、当時の市長の橋下さんが激怒したという記事もありました。
www.j-cast.com
「食べ物に対してこういうことを言うのは、教育がなってない」というようなことをおっしゃっていたそうです。
ただ、同じ材料で料理を作るのであれば、みんなが満足できる食べ方というか、供給の仕方を考えた方が良いのではないかなぁと。
作った料理の4分の1が廃棄処分されるというのは、やり方に問題があるとしか思えないのですが・・・
そもそも給食制度導入のいきさつは?
そもそも、なぜ全員給食にする必要があったのかもよくわかりませんでした。
記事を探してみたところ、以下のサイトが見つかりました。
www.j-cast.com
記事を読むと、
家庭弁当ではなくおにぎりやサンドイッチといった簡易な食事で済ませていることが多く、栄養バランスのとれた昼食を選択していない
とありますが、給食を残して食べない現状よりも、簡易な食事でも摂った以前の方がはるかに良いと思えます。
経済的に苦しい家庭に給食費(1食300円)の半額を補助する
というのも目的の一つであれば、選択式のまま進めば良かったのではないかなぁと。
全員給食にする前、息子が中学校の時は、選択式で弁当持参の子もいれば、給食の子もいるという選択方式でした。
その制度の方が、今よりも多くの人が幸せになれていたような気がします。
そういったことを考えても、資源的にも、金銭的にも無駄が多い現在の制度は早々に見直す方が良いと思います。
新市長の吉村市長が、2019年度までに現在のデリバリー方式を変更して、
- 校舎に調理室を整備する「自校調理方式」か
- 近隣の小学校でつくった給食を配膳する「親子方式」
への移行を計画しているそうです。
2019年度を待たずに、早々に対応していかないと、毎年5億円の無駄な食材が出るというのは、それこそ飽食時代の無駄ではないかと思うのですが・・・
ちなみにこれは、人から聞いた話なのですが、この給食制度が開始してしばらくしてから、とある中学校で給食制度についてのアンケートを取ったところ、約7割の保護者が反対という意見が出たそうなんです。
ところが、そのアンケート結果が、市の方に伝える際には、7割の保護者が賛成という真逆のレポートとして採用されたのだとか。
どこかで誰かが、給食制度を止めさせたくないと思っているのかもしれませんね。