今年の6月に、約9年間連れ添ったワンコがいなくなって約4カ月が過ぎました。
ワンコがいた時には彼が生活の中心になっていて、あらゆるライフサイクルが彼基準で動いておりました。
散歩へ行く時間が決まっていて、それまでには外出していても必ず帰って来ないと行けないとか、宿泊するような旅行へは、ワンコが止まれる宿か、キャンプ場のような場所にするとか・・・
色々と制限があったものの、その制限が家族全員で楽しめるものとなっておりました。
しかし、彼がいなくなってから、家族の中心にぽっかりと穴が空いたようになっていて、彼の話題になると涙なしでは語れなかったのですが、月日が流れることで、ようやく泣かずに話をすることができるように。
それでも、彼と過ごした日々を思い出すと、寂しさがこみ上げておりましたが、少しずつ前へ進めるようになってきました。
ワンコがいなくなって寂しがっていた妻が、その寂しさを紛らわせようと、他で飼われているワンコのサイトを覗いたり、我が家のワンコがいなくなる前にリリースされたアプリ「ドコノコ」を使ったりして、ワンコの情報を収集しておりました。
※このアプリがリリースされて、リリース記念のキャンペーンでバンダナをもらえるというのがありました。
我が家のワンコ用にと応募していたのですが、残念ながらバンダナが到着する前に、我が家のワンコはいなくなってしまったので、彼にバンダナを付けることはできませんでした。
バンダナは今もワンコの遺骨の前に飾っていたりします。
その妻が、近所にある「ホゴケンカフェ」というお店の話を聞いたのは、ワンコがいなくなってから2カ月ぐらいしてからのことでした。
www.hogokencafe.com
そのカフェでは、通常の犬カフェ、猫カフェと同じ様に、ワンコやニャンコを触ることができるお店なのですが、そこにいるワンコやニャンコは全て、保護されたペット達なのだそうです。
どういったいきさつで保護されるのかと言えば、何らかの理由で元の飼い主さんが買えなくなったペットや、ペットショップで売れないからと殺処分される予定だったペットを引き取って、キャストとしてお店に置き、新しい里親さんを探すというお店です。
ほぼ毎日のように新しいワンコやニャンコが入って来ているようで、そんなにも捨てられてしまうペットが多いのかと驚きました。
ただ、その一部は無事に新しい里親さんが見つかって幸せな生活を送っているようなので、少しほっとしていたりするのですが・・・
妻としてはそのお店が気になるものの、行ってしまうと悲しみがぶり返してしまうか、そこにいるワンコをもらって来てしまいそうなので、もう少し時間が欲しいからとサイトを覗いたり、お店の Twitter を確認したりする程度でした。
その妻から、私が外出している時に突然 Line で連絡が届きました。
何かと思えば、そのホゴケンカフェの Twitter に掲載された新しいワンコの写真でした。
見れば、失ったワンコと同じ毛色ゴールドのカニーヘンダックスです。
これまでにも、同じ毛色のミニチュアダックスはお店にいたようなのですが、「何でこんなかわいい子を手放すかな」とか、「お迎えしたらどうかなぁ」という感じの話を家でしておりましたが、まだちょっと時間が浅いかと考え、早く良い里親さんが見つかるといいなぁという半ば我慢の状態を続けておりました。
ところが、今回は自宅に帰る前に先に Line で連絡が入りました。
写真を見れば確かに可愛いけど、これまでの子との違いがあまり分かりません。
ところが、そのワンコの情報を聞いてみると・・・
ホルモン性の脱毛症の疑いがあって、ペットショップで殺処分予定だった子をお店が引き取って来たということだそうです。
見れば確かに顔の一部に毛が薄い場所が見られます。
しかし、それが大きなポイントとなった訳ではなく、ポイントはそのワンコの誕生日でした。
そのワンコの誕生日は、何と我が家のワンコが息を引き取った日と同じ日だったのです。
我が家のワンコがこの世からいなくなった日に、新たにこの世に誕生したワンコ。
そして、毛色のゴールドも同じで犬種も同じダックス・・・
これはかなり気になるということで、先に Line が到着したのでした。
私としても、これは何となく運命のようなものを感じるなぁと思いながら・・・
たった4カ月でペットショップから病気を理由に殺処分されかけているという状況に、憤りを感じてしまいました。
売り物にならなくなったから、即座に廃棄処分する・・・食べ物でももったいないと思うのに、ましてや生き物にそういう扱いをするとは・・・
そういう話を聞くと、ペットショップでの生体販売は全て禁止にしてしまった方が良いのではないかと思ってしまいます。
とりあえず、Line ではそれほど深い話もできないので、帰宅してから妻と話をして、そんなに気になるならとりあえず見に行って来たらと。
すると即座に電話をかけて、翌日見に行くという話に。
残念ながら、私は翌日も仕事があったので、同行することはできませんでした。
そして翌日、私が外出していると、妻から再び Line が到着して・・・お迎えすることを決めたということでした。
「はやっ!」というのが正直な感想でしたが、見に行けばきっとこうなるだろうなぁという予想は出来ていたので、それほど驚くことはありませんでしたが・・・
お店の方で6種混合などの注射を打ったので、そういったもろもろの費用は実費で負担するのと、最低1年間はペット保険に入ってほしいという条件を提示され、引き受けの契約をしてきたということでした。
ただ、サイズ的には、カニーヘンダックスということで、かなり小さいらしく、我が家で飼っていたワンコのことを考えると、違和感があるということでした。
脱毛症についても、たしかに部分的に脱毛しているものの、それほど気にならなかったと。
実際に脱毛症になった原因についても、ホルモン性の疑いというだけで、実際のところは分からないので、飼いはじめてから獣医さんと相談して、治療すれば良いのではないかなぁということでした。
おそらく生死に関わるほどの重度のものではないと思うということだったので、お迎えすることを決めたそうです。
「もう少し時間が」と言っていた妻が、突然の翻意の理由を聞くと、いずれは誰かをお迎えするつもりなら、今すぐにお迎えしても良いのではないかなぁと。
しかも、飼っていたワンコの命日が誕生日のワンコとなれば、少なからずも縁を感じるということでした。
そして先週金曜日、妻と娘がお迎えのための手続きをお店で行い、それが終わるころに私が車で迎えに行って、我が家に新たな家族がやってきました。
自宅に連れ帰ってから、環境が変わったことで萎縮するのかと思いきや・・・俄然元気。
子犬だけに暴れ回って、走り回って、いろんなものに興味を示して、やんちゃ盛り。
前のワンコが結構大きめでおとなしい子だっただけに、この小ささと慌ただしさには、少々面食らっております。
ミニチュアダックスと、カニーヘンダックスの違いなのか、それとも性格の違いなのか・・・
同じダックスでもこんなに違うのかと。
それでも我が家に来た以上は、前の子同様にしっかりと大きく育ってほしいなぁと。
カニーヘンの上限突破して、ミニチュアダックスぐらいのサイズまで大きくなってほしいと思っております。
そして、今度こそはできれば先代のワンコ以上に・・・歳をとってワンコの介護が出来るぐらいまで長く一緒にいて欲しいと願っております。