Appleから新製品が発表されました。
1つは「iPhone7」と「iPhone7 Plus」に新カラーのレッドが追加されました。
http://www.apple.com/jp/shop/buy-iphone/special-edition-iphone-7www.apple.com
「(PRODUCT)RED」の一つだそうで、購入金額の一部を、世界エイズ・結核・マラリア対策基金へ寄付されるということです。
2017/3/25の0時1分から受注開始で、価格は税別で
iPhone7 | 128GB | 83,800円 |
iPhone7 | 256GB | 94,800円 |
iPhone7 Plus | 128GB | 96,800円 |
iPhone7 Plus | 256GB | 104,700円 |
ということで、他のカラーと同じ価格です。
ジェットブラックと同じで最低容量は128GBから。
他のモデルにある 32GBだけが選択できない状態です。
もう1つは、新しい「iPad」。
www.apple.com
こちらは、従来の「iPad Air2」からの置き換えモデルのようで、「iPad Air2」は販売が終了となるようです。
「iPad Pro」や「iPad mini 4」とは併売されるようです。
2017/3/25から販売開始で、価格は税別で37,800円〜63,800円と、従来の「iPad Air2」の42,800〜66,800円よりも安くなりました。
iPadの各モデルの価格を比較してみると、
モデル | 新iPad | iPad Air2 | iPad mini4 | iPad Pro(9.7inch) |
32GB Wifi | 37,800円 | 42,800円 | なし | 62,800円 |
128GB Wifi | 48,800円 | 52,800円 | 45,800円 | 72,800円 |
32GB Wifi+cellular | 52,800円 | 56,800円 | なし | 76,800円 |
128GB Wifi+cellular | 63,800円 | 66,800円 | 60,800円 | 86,800円 |
という感じです。
各モデルの主なスペック違いを比べてみると、
新iPad | iPad Air2 | iPad mini4 | iPad Pro(9.7inch) | |
サイズ | 240x169.5x7.5 | 240x169.5x6.1 | 203.2x134.8x6.1 | 240x169.5x6.1 |
重さ | 469g/478g | 437g/444g | 298.8g/304g | 437g/444g |
液晶 | 9.7インチ | 9.7ンチ | 7.9インチ | 9.7インチ |
解像度 | 2048x1536 | 2048x1536 | 2048x1536 | 2048x1536 |
チップ | A9+M9 | A8X+M8 | A8+M8 | A9X+M9 |
カメラ | 8メガ f2.4 | 8メガ f2.4 | 8メガ f2.4 | 12メガ f2.2 |
ビデオ撮影 | 1080p(30fps) | 1080p(30fps) | 1080p(30fps) | 4K(30fps) |
FaceTimeHDカメラ | 1.2メガ f2.2 | 1.2メガ f2.2 | 1.2メガ f2.2 | 5メガ f2.2 |
マイクロフォン | 記載なし | デュアルマイクロフォン | デュアルマイクロフォン | デュアルマイクロフォン |
バッテリー容量 | 32.4Wh | 27.3Wh | 19.1Wh | 27.5Wh |
「iPad Air2」と比べると、
・チップが高速化した
・厚みと重量が増えた
・バッテリー容量が増えた(稼働時間は変わらず)
という感じの変更でしょうか。
あと1つ気になったのが、従来のiPad Air2には音量ボタンの上にデュアルマイクロフォンが付いていたのですが、新しいiPadにはそんな記載が見当たりません。
記載漏れだけなのか、それとも音声通話をする場合は、何らかの外部マイクロフォンやヘッドセットなどが必要なのでしょうか?
この点が少し気にはなります。
個人的な感想
個人的な感想としては、iPad の新型は、価格が安くなって良いのではないかなぁと。
消費者の立場としては安くて性能の良い端末は大歓迎です。
今使っている iPad (第4世代)が、容量的に少々厳しくなってきたので、今回発表された 新型 iPad に買い換えても良いかなぁと思えるぐらいに、価格的な魅力は感じます。
(価格的な魅力はあるものの、最近のiOS の使い勝手を考えると、二の足を踏んでしまうのですが・・・)
ただ、今回スペックが強化され、価格が安くなった 新型iPad が出たことで、iPad Pro 9.7インチを買う人は、さらに減少しそうな気がします。
多くの人にとっては、やりたいことは iPad で十分達成できることがほとんどで、わざわざ高いお金を出してまで、iPad Pro を使いたいと思う人はかなり少ないのではないかなぁと。
コストの差を吸収してまで、iPad Pro にはあって、iPad にはない機能というのがないのが原因だとは思いますが・・・
Apple としては、下落している iPad の売れ行きを回復させようと提供したのだとは思うのですが、おそらく利益率の高いであろうiPad Pro は売れずに、今回発売された 新型 iPad の売れ行きが伸びていく方向になるような気がします。
シェアは伸ばせるかもしれませんが、利益は低下してしまうという状況になっていくのではないかなぁと。
さらには、「iPhone7」と「iPhone7 Plus」のカラーバリエーションの追加。
従来の iPhone シリーズであれば、カラーバリエーションが増えるのは、新しい機種が出たタイミングでした。
現行モデルの「iPhone7」「iPhone7 Plus」が出たタイミングで、従来のカラーに加えて、ジェットブラックが出たりもしました。
そういう流れを考えれば、新色として追加するなら、もうあと半年もすれば出てくるであろう iPhone の次期モデルで追加するというのが、普通なのではないかなぁと。
それが、発売から約半年・・・いつものiPhone の製品サイクルで言えば、通常サイクルの半分のタイミングで、新しい色を出して、テコ入れをしないとダメな状況にあるということなのかなぁと、妙に勘ぐってしまいます。
この時期での新型のiPad をリリースしたことと、iPhone の新色のリリース。
もしかしたら、Apple がかなり厳しい状況になっているのではないかと邪推してしまいます。
個人的にはApple 製品については、以前ほどはもう特別視しておりません。
ユーザーの利便性を無視して、毎年更新される iOS や Mac OS に辟易しており、正直少しでも使いやすいものが出れば、iPhone や Mac から乗り換えたい気持ちが強くなっております。
iOS のマイナーアップデートのファイルが出るたびに、アップデートするまで端末本体に表示され続け、なかなか消せないアラート表示は、消費者の時間を無駄に奪っていく最悪の仕様です。
Mac OS についても、対して必要もない機能を毎年追加して、通常に使用しているアプリケーションの動作を不安定にさせるのは、消費者を無視した Appleの悪意さえ感じます。
デザインも良いと思わない、使い勝手もよくないとなると、わざわざ Apple の製品を選ぶ理由は、もうどこにもないのかなぁと。
私のような考え方をしている人がごく一部であれば、Apple にとっては問題ないのでしょうけど、もし、私のような感覚の人が多くなれば、Appleも姿勢を改める必要が出てくるのではないかと。
今回のこのタイミングでの新製品の発表が、果たしてどんな意味を持つのか、今後の状況を見届けてみようと思います。
Apple が終焉へ向かっていないことを願っておりますが・・・果たして。