スマートフォンのスペック表などには、「5.5インチ」や「4.7インチ」といった、液晶画面のサイズが書かれていて、それを見れば大体の本体のサイズ感が分かります。
その、液晶サイズと同時に、液晶画面の縦横の比率(アスペクト比)も表記されております。
長方形の長辺と短辺の比率を表した値として使われており、大抵のスマートフォンの情報として、サイトやパンフレットなどに記載されております。
液晶モニターなどでも、4:3とか、16:9といった形で記載されております。
最近のデジカメでは、撮影する写真の縦横比が、も3:2や4:3などの表現を使われております。
私が持っているコンデジでも、縦横比を切り替えることができます。
そんなアスペクト比(縦横比)ですが、スマートフォンの液晶画面においては、これまでは 16:9 がトレンドだったかと思います。
解像度にして、1920x1080ピクセルで、俗に「フルHD」と呼ばれるものだったり、1280x720ピクセルの「HD」と呼ばれるものだったり。
iPhone7など は 1334x750ピクセルで16:9と言っていたりだったりしますが・・・
Xperia XZ Premium などで採用されている「4K」と呼ばれる解像度も、3840x2160アスペクト比としては「16:9」となっております。
ところが、最近になって、この 16:9よりも長辺側を伸ばした液晶サイズが出始めました。
例えば、Galaxy S8などは、2960x1440ピクセルという 16:9よりも長辺が長くなって、公式サイトを見ると、
映画の画面比率に近い18.5:9のディスプレイを搭載
http://www.galaxymobile.jp/galaxy-s8/design/
という表記があります。
個人的には、アスペクト比というのは、整数値同士で表示されているものが普通だと思っていたのですが、「18.5 : 9」という小数表記をするのは、正しいのかなぁと疑問に思ってみたり。
小数点なしで表記するなら、「37 : 18」というのが、正しい表記ではないのかなぁと。
さらには、LGから発売された、「LG G6」に至っては、
独自の画面アスペクト比(18:9)を実現したフラッグシップスマートフォン
http://www.lg.com/jp/press-releases/20170228-lg-g6
という表記です。
本体の解像度は 2880×1440 ピクセルだそうです。
「18:9」と表現するなら、約分してアスペクト比「2:1」と表現すれば良いのではないのかなぁと。
何故短辺表記をわざわざ「9」で固定する必要があるのか、疑問に思ってしまいますが・・・
もしかしたら、フルHDのアスペクト比「16:9」よりも、長辺がのびていることを主張するために、そういう表現になっているのかもしれません。
ただ、それだったらフルHDが「1920x1080」で「16:9」という表現をしているものに対して、いっそのことそれよりも解像度が高いことを表現するようにして、短辺側が フルHDの 1080ピクセル から1440ピクセ にアップしているので、「9」ではなく、「12」にしてしまって、それに対する比率を出せば良かったのではないかなぁと思ったりもします。
そうなると、アスペクト比を見ただけでは、ちょっと特徴がつかみにくくなってしまいそうではありますが・・・
いずれにしても、個人的にはどうしてもアスペクト比の表現として、気持ち悪さが残ってしまいます。
まぁ、気にしなければ、どうということはないと思うのですが、そういった製品を紹介するような記事を読んでいると、ちょっと気になってしまいました。