先日よりプレイしていたNintendo Switch のオープンワールドシューティング「スターリンク バトル・フォー・アトラス」。
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本日、ストーリーをクリアーして、スタッフロールを見る事ができました。
オープンワールドのシューティングということで気になり、さらにはNintendo Switch版では任天堂のシューティングゲーム「スターフォックス」シリーズに登場するキャラクター達がお話に絡んでくるということで、気になって購入してプレイしておりました。
デモムービーでも、スターフォックス関係のものが作られておりました。
惑星で味方施設を強化したり、敵拠点を破壊したり、宇宙で対艦戦ができたり、ドッグファイトができたりして、要素としてはそこそこは面白いものを持っているのですが・・・
新規タイトルということで、全体を作るのが手一杯だったのかなぁという雰囲気はあったりします。
基本的な部分は一通り出来てはいるものの、面白さや楽しさという部分では、全体的に見た場合は物足りなさを感じることが多かったかなぁと。
基本的な部分を今回作成できたということで、シリーズ化したり、続編が出るならば、もっと楽しめるものになるのかもしれません。
スタッフロールまで到達し、一区切り付いたのでその辺の感想などをとりあえずまとめておこうかなぁと。
ちなみにスタッフロールですが、かなり長いなぁと思っていたら、延々とループする作りになっておりました。
左スティックでスクロール速度を変更できるのですが、いつまで経っても終わらないので、ボタンを押してスキップする必要があるようです。
オープンワールドだけど・・・
宇宙と7つの惑星が舞台となるオープンワールドですが、フィールドを旅するワクワク感があまり感じられませんでした。
主なイベントは惑星内で発生するため、宇宙空間は主には移動がメインとなってきます。
宇宙空間を移動していると、隕石群や敵の拠点などが点在していたり、宇宙船の残骸などもあったりするのですが、広さの割にはそういったイベントのある場所がかなりまばらで、移動していてもあまり楽しくありません。
残骸などでは宝箱もあったりしますが、宝箱を開けるのに属性武器が必要になるものが多く、しかも必要な属性武器が課金でしか入手できない武器だったりするので、行っても無駄足でなんだかなぁという感じ。
敵とのエンカウントもありますが、無理して戦う必要もなかったりします。
当然、宇宙空間なので、見た目の景色もほとんど変わらず、世界を旅するワクワク感は皆無でした。
一度惑星に到達すれば、その惑星へはファストトラベルができるので、後半はほとんどファストトラベルで移動しており、オープンワールドのマップを楽しむという気分になれませんでした。
惑星上では適度な施設や回収素材、野生生物が点在していますが、どの惑星でも印象はそれほど変わらず、惑星ごとに大きな差が見られません。
点在する遺跡のような建造物も大別すると数種類しかなく、同種の建造物の場合はマップの構造や宝箱の位置などは、どれもほぼ同じものでデータが使い回されております。
そのため、新しい惑星に到着して、新しい建造物を発見しても、以前見た事がある構造なので、新鮮みがほとんど感じられませんでした。
惑星ごとに、地形を構成する木や岩、地形の色などの見た目は変わっているのですが、惑星で体験できるユーザーエクスペリエンスに大きな違いはないため、どの惑星にいても同じ感覚になってしまいます。
スキャンして調査できる野生生物の数も、どの惑星もほぼ同数で、動きにもバリエーションはあまりない感じ。
マップ上で採取できる素材や遺跡で拾えるアイテムについても、個々で様々な名前はついているのですが、鉱石系か植物系かで持ち込む施設が違うぐらいで、どの素材も結局は換金するしか使い道がありません。
素材ごとに使い道が異なっていて、特定のアイテムを作るためにその素材を集めないといけないとか、特定の装備を作るのに希少な鉱石が必要とかそういう要素がないので、素材を集める楽しみもあまりありませんでした。
武器が課金でなければ、特定の素材を集めて、武器を作り出すというような楽しみ方もあったかもしれませんが、現状のシステムでは、難しいのかなぁと。
さらには、マップ上にドラクエの「ちいさなメダル」的な収集アイテム要素があって、それを集めなくても良いけど集めると良いアイテムと交換してもらえるような仕組みを用意し、マップに配置してやればもう少し色んなところへ行ってみようという気にもなれたかなぁと。
現状では、だだっ広くてイベント密度が薄く、移動するのがあまり楽しくないオープンワールドが広がっているだけになっているので、もう少しマップの隅々まで行ってみたいと思わせるような要素が欲しかったかなぁと。
課金ありきのゲームシステム
このゲームは課金することで、新しい機体やパイロット、武器などが入手できます。
基本となるゲームを購入した時に使えるのは、Nintendo Switch版では機体とパイロットが2つ、そして、武器が3種類(+1種類)となります。
武器には攻撃属性が存在していて、敵に対して与えるダメージが変わってきます。
さらには、ウォーデンの塔と呼ばれる謎解き要素の謎を解く時にも、特定の武器属性が必要になったりします。
宝箱の中には、特定の属性のダメージを与えないと開かないものや、扉を開けるのに特定の属性の障害物があったりと、武器の属性が結構重要な場面が多かったりします。
ところが、基本のゲームで最初に持っている武器の属性はファイアーとフリーズ、それとキネティック(無属性?)だけ。
それ以外の武器は、課金で買わないと使えません。
※数日プレイしている間に、一時的に最初に入手できる武器以外のものも数時間だけ時間制限付きで使えたりもしたので、タイミングがあえば、それ以外の属性の武器も使える時間が発生するかもしれません。 ただし、それに付随しての不具合というか、仕様の問題があったりします。 武器には、入手したオプションアイテムを付加して、その武器を強化できるのですが、制限時間付きの武器にそのオプションアイテムを付けてしまうと、制限時間が終了した後にその武器に付けたオプションアイテムを外せなくなってしまいました。 武器が使えなくなった時点で、装備していたオプションを解除するとか、武器が使えない状態でも、オプションアイテムを外せるようにするとかしておいて欲しいかなぁと。 重要なもの付加していなかったのでまだ良かったのですが、レア度の高いレジェンドクラスのオプションを付けていた場合、課金のための人質が取られたように感じてしまったかもしれません。 この辺も、仕様的に果たしてどうなのかなぁと思ってしまいます。
一応、フィールドを探せば、属性ダメージを与えることができる「キャニスター」というアイテムも落ちており、それを1つだけ持ち歩くこともできるので、それを使えば、宝箱や扉の障害物には対処できます。
ただ、そのためにフィールドを飛び回って探すというのはさすがに労力に見合わないかなぁと。
さらには、ウォーデンの塔での謎解きの場合は、複数回属性ダメージを与えないといけないので、キャニスターを複数近くまで運んでから、謎解きに挑戦してみたのですが、
連続でダメージを与える必要があって、取って投げてを繰り返してみても、結局はクリアすることはできませんでした。
そうなると、課金してその属性の武器を入手するしか解き方はないとなれば、なんだかなぁと。
機体やパイロットについては、そこまで気にはならなかったのですが、武器だけは全属性分を最初から使えるようにしてほしかったかなぁというのが正直な感想です。
おそらく、このゲームのあらゆる面白さを阻害しているのは、課金でしか武器や機体が増えないという仕組みのせいではないかなぁと思っております。
武器や機体、パイロットなどをゲーム内の要素・・・ミッションの達成やレアな素材アイテムの収集などによって増やすことができるようになっていれば、もう少しゲームを面白くできたのではないかなぁと思ってしまいました。
ミッションが似たものばかり
惑星内には、観測所や研究所などのいくつかの施設が点在しております。
惑星に到着した時点では、いずれも中立状態ですが、プレイヤーがその施設を訪れて、ミッション(依頼)をクリアーすることで、
プレイヤーをサポートしてくれるようになり、プレイヤーが持ってきた鉱石や植物などの素材や旧遺産アイテムを換金してくれるようになります。
素材を多く提供(換金)することで、施設を増強することもできます。
また、味方になった施設は、新たな(ミッション)を受けることもできます。
ミッションをクリアーすることで、施設の増強につながったりします。
しかし、この受けれるミッションは数種類しかなく、対象が異なるだけで、大抵が特定の場所へ行って、何かを取ってくるか、敵を倒してくるという感じのものです。
遺跡などの構造物に行って、特定のアイテムを取ってくるとか、構造物を解放(味方化)してくるとか・・・
しかも、要求されるアイテムを持った状態でミッションを受けても、指定された場所まで行って、そこにある同じアイテムを拾ってこないと達成扱いにならないという融通の利かなさだったりします。
最初の頃はまぁ、そんなものかと思ってやっていましたが、後半になるに従って面倒くさくなってしまい、施設を強化するのにお金で解決するようになってしまいました。
一応、アイテムを持って特定の動物をスキャンするというミッションもありましたが、これが他のミッションよりも面倒臭い。
その施設の最初のミッション(味方化する際)に、特定の動物をスキャンするミッションが来ると、その動物を探しまわる必要があるので、かなり面倒臭いと感じてしまいます。
他のミッションであれば、目的地が表示されて、ガイドに向かって飛べば良いのですが、動物をスキャンするミッションだけはそのガイドがないため、惑星を飛び回って動物を探しまわらないといけない面倒臭さがあります。
敵拠点の攻略があまり楽しくない
ゲームが進むと、惑星ごとにプレイヤー陣営と敵陣営の支配率が表示されるようになります。
その支配率をある程度まで上げて行かないと、ストーリーは進まなかったりします。
支配率を上げるには、中立施設を味方化していったり、敵の拠点を破壊していく必要があります。
敵の拠点には、大別すると2種類が存在しております。
「インプハイブ」と呼ばれる敵の拠点は、周囲にザコ敵が出現しますが、無視して拠点にダメージを与えることで破壊することができます。
壊すと、その場所に新たな施設を作ることができるので、マップを確認しながら、その周辺に少ない施設を作って、ゲームの進行をやりやすくするなどの楽しみ方ができます。
もう一種類は「エクストラクター」と呼ばれる拠点で、この拠点は通常は弱点部分がガードされております。
場所によって、拠点の周囲に防衛用の柱があったり、強めの敵が守っていたりします。
後半になると、柱と敵が同時に出てくるものもありました。
防衛用の柱をを全て破壊したり、強めの敵を一定量倒すことで、弱点のガードが開いて、拠点にダメージを与えることができるようになります。
弱点のガードは、一定時間(一定ダメージ?)になると、再び閉じてしまい、防御用の柱や敵が復活して、再び同じことをやることになります。
防御用の柱からは、レーザービームが照射されたり、柱を中心として円状に広がる波のような攻撃や、柱を中心にして回転する棒状の攻撃(マリオブラザーズのファイヤーバーのようなもの)が発生します。
惑星上では、プレイヤー機は地面すれすれを移動しているため、これらの攻撃をジャンプでかわしつつ、破壊して行く必要があるのですが・・・
最初はそれほど感じなかったのですが、敵の攻撃が激しくなるに従って、プレイ感覚が何となく縄跳びやバンブーダンスをさせられているみたいな感じになってきます。
操作対象が戦闘機になっても、やっていることは人間を操作しているのと同じでジャンプして攻撃を避けたりするというのは、なんだかなぁと思ってしまいます。
もっと立体的なドッグファイトメインのゲームにしてもらった方が、楽しかったのではないかなぁと。
高度差を生かした戦いや、低空での込み入った地形をかいくぐっての戦闘など、もう少し戦闘機ならではの楽しみ方を生かして欲しかったかなぁと。
また、強い敵が守っている場合も、色んなところから攻撃されるのですが、敵の弾に追尾機能があるせいで、見えない方向から属性攻撃を食らったりするので、かなりいやらしい感じです。
しかも後半になるに従って、敵の有効な属性が異なるものが周囲を固めているせいで、敵によって使用する武器を考えないといけません。
当然、課金で入手する武器が有効な敵も普通に登場してくるので、敵を倒すのにも時間がかかってきます。
与えられるフラストレーションに対して、倒した時の報酬がイマイチだったりするので、最後の方は面倒臭くなっていきました。
また、スタッフロールを見た後もゲームは続くのですが、
敵がかなり短い間隔で惑星に「プライム」という移動式の四足歩行兵器を投下してきます。
この「プライム」が惑星に投下されると、新たな「エクストラクター」が作られて行きます。
別の惑星で結構時間がかかって「エクストラクター」を処理している間に、別の惑星に新たな「エクストラクター」が作られるという感じで、不毛さを感じて、モチベーションが上げにくい状態になっておりました。
当然、「プライム」を倒せば、「エクストラクター」の増加も防げるのですが、「プライム」も通常では弱点がガードされていて、特定の手順を踏まないと倒せなかったりします。
しかも「プライム」はそこそこ強い敵を次々と召喚してくるので、「エクストラクター」以上に倒すのに時間がかかります。
一応、味方になった施設からもNPC機が出て敵に対抗してくれたりするのですが・・・焼け石に水状態で、結局は自分で何とかしないといけない感じ。
対艦戦では敵戦艦の内部に突入
「プライム」を投下してくるのが、宇宙に出現する「ドレッドノート」という敵の巨大戦艦です。
「プライム」の投下を阻止するには、この戦艦を破壊する必要があります。
対艦戦もいくつかのステップに分かれていて、最初のステップでは敵の砲台を全て破壊します。
2ステップ目では、敵のレーザー砲台を一定数破壊します。
3ステップ目では、敵のミサイル射出口を破壊します。
そして、破壊したミサイル射出口から戦艦内部に侵入し、障害をうまくかわした先のコアを破壊すれば「ドレッドノート」の破壊が完了します。
1〜3ステップ目では、戦艦の周囲に飛行敵が多数出現するので、それらを倒したり、かわしたりしつつ戦艦を攻撃する必要があります。
戦艦内部では、狭い通路の中を強制スクロールで進行しますが、周囲の壁に当たってもダメージは受けません。
途中で時折移動するレーザー光線(レーザーバリア)が出現し、それに当たると、ダメージを受けるので、それだけを避けて行く必要があります。
このゲームはダメージを受けても、一定時間ダメージを受けなければシールドが徐々に回復するので、よほど連続して当たらない限りは、途中で落とされることは無い感じです。
コア戦でもレーザー光線が移動しているので、それの隙間をかわしてダメージを与えていく感じです。
個人的には、対艦戦は結構楽しめたかなぁと思いますが、クリアー後になると、敵の攻撃力が上がるのか、周囲の飛行敵からの攻撃がかなり厳しくて、落とされることが何度もありました。
落とされると、代わりの機体があれば、その機体を使ってその場復活できますが、代わりの機体が無い場合は、直前のチェックポイントまで戻されます。
おそらく、課金で機体を複数購入していれば、その場復活の回数が増えるのではないでしょうか。
チェックポイントから復活する場合は、ペナルティとして一部のお金も失います。
チェックポイントからの復活の場合は、対艦戦ももう一度最初からやり直しとなります。
しかも、「ドレッドノート」まではファストトラベルができないので、再びチェックポイントから宇宙空間を移動してかないと行けないので、少々面倒だったりします。
ちなみに、その場復活した場合、壊れた機体は惑星内の施設でお金を支払えば修理することができます。
まとめ
ということで、ストーリーをクリアーしてみましたが、新規タイトルのため、ゲーム全体で洗練されていない部分もあり、もう少しこうしてほしいなぁというところが目立ったように感じました。
今後シリーズ化され、それらの部分が改善されていけば、いずれは面白いゲームになっていく可能性はあるのではないかなぁと。
ただ、次回作では、武器については課金アイテムにして欲しくないかなぁと。
課金アイテムにするにしても、基本的な属性の武器だけは、最初から使えるようにしておいて欲しいかなぁと。
一応クリアーして、引き続きゲームをプレイできるのですが、現時点ではちょっとやり込もうとは思わないかなぁという感じです。