おきらく・ごくらく日記

野鳥とゲームとデジタルガジェットの日々

「ATOM Cam 2」をトレイルカメラとしてテスト

先の記事で書いた通り、2021年5月18日に発売されたネットワークカメラ「ATOM Cam 2」を購入しました。
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個人的な使い方として、野鳥の観察用として、トレイルカメラ的な使い方ができないかということで、テストしてみることにしました。

トレイルカメラとして使用するにあたって、いくつかクリアしないといけない課題があります。
まず1つ目は電源の問題。

こちらは、「ATOM Cam 2」に付属している電源アダプターの出力が「5V / 1000mA」ということで、モバイルバッテリーを使えばクリアできそうです。

続いて、ネットワークカメラであるため、屋外でも常時インターネットに接続できる環境を用意する必要があります。
こちらについては、スマートフォンテザリング機能を利用すればクリアできるのではないかと考えました。

とりあえず、現在の手持ちのガジェット類で、トレイルカメラ的な使い方ができるかどうかをテストしてみました。



まずは、モバイルバッテリーで「ATOM Cam 2」が動作できるかどうかのテストです。
手元にあったモバイルバッテリーの出力ポートを確認すると、「5V / 1A 」と「5V / 2.1A」のポートがありましたので、「5V / 1A」の方に接続してテストしてみます。
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モバイルバッテリーを接続して、「ATOM Cam 2」を起動してみたところ、問題なく電力が供給され、先に動作していた自宅のネットワークを通じて動作していることが確認できました。
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ATOM Cam 2」が防水防塵に対応していることを考えると、モバイルバッテリーも防水防塵に対応しているものを購入した方が良いかもしれません。
ついでに、ソーラー充電機能があれば、トレイルカメラとしての運用もより実用的になっていくのではないでしょうか。

続いて、ネットワークの方のテストです。
使用するスマートフォンはおそらく二台必要になります。

一台は通常のネットワークカメラの使い方と同様に、カメラの映像を確認するためのスマートフォン
こちらは、カメラから遠く離れても、電話の電波が届けば映像を確認できるので、自分で持ち歩いて利用することになります。
私の場合は、先日 ahamo 回線に切り替えた「Xperia 1 II」がそれにあたります。
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そしてもう一台は、カメラとWi-Fiテザリングで接続して映像を送信するためのスマートフォン
こちらは、カメラとWi-Fiで接続するため、カメラのWi-FIが届く範囲の近くに常においておく必要があります。
とりあえずテストとして、普段はあまり利用していない楽天モバイル回線の「Rakuten Mini」を利用することにしました。
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まずは、「Rakuten Mini」のテザリングをオンにして、Wi-FIのアクセスポイントに設定します。

「Rakuten Mini」のデフォルトでのアクセスポイント名は「C330」という名前になるようです。
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アクセスする際のパスワードも登録しておきます。

その後、映像を受信する側のスマートフォンXperia 1 II」で「ATOM - スマートライフ」アプリを起動します。

すでに自宅のWi-FI環境で設定された「ATOM Cam 2」が存在していますが、ネットワークの環境が変わるため、新たなデバイスとして設定を登録しなおす必要があるようです。
個人的には、1つの端末で異なるネットワーク環境の設定を残すことができればありがたいのですが、どうやら1端末では設定は1つしか残せないようです。
ATOM Cam 2」が二台あれば、それぞれ別の設定を使うことができるのかもしれませんが・・・

ということで、前回自宅の環境で設定したのと同じ様に、今回はアクセスポイントを「Rakuten Mini」の「C330」にして接続をします。

自宅環境の設定時と同じように、QRコードが表示され、それをカメラで読み取ると無事に接続が完了しました。

その後、カメラの映像も無事に受信できておりました。
設定が完了すれば、映像受信側の「Xperia 1 II」はアクセスポイント「C330」から離れても問題はありません。

これで、野外でも「ATOM Cam 2」を利用して撮影することができ、トレイルカメラに近い運用を行うことができそうです。
気になるのはカメラを接続して常時インターネットに接続している楽天モバイル回線のモバイルデータの通信量です。
しかし、楽天モバイルの「Rakuten UNLIMIT VI」であれば、どれだけパケットを使っても、金額の上限2980円(3278円)なので、実際にずっと24時間設置するような使い方でも、通信金額を気にせずに利用できそうです。


ただ、個人的には実際に24時間カメラを仕掛けっぱなしにするような使い方は想定しておらず、野鳥が薮の中にいた時に、その薮にカメラをしかけて少し離れた位置からカメラの映像を確認するという使い方ができればと思っておりました。

そのため、できれば受信も送信も持っているスマートフォン一台だけで利用したいところです。
すなわち、普段利用している「Xperia 1 II」だけで、カメラの映像を見れるような運用ができないかということです。

一応、前モデル「ATOM Cam」のFAQページには、iPhoneを一台だけで運用できるという記述もあったので、できるかと思ったのですが・・・
www.atomtech.co.jp

ところが、「Xperia 1 II」でテザリングして、アクセスポイントを用意しても、「Rakuten Mini」からは接続できるのですが、何故か「ATOM Cam 2」からそのアクセスポイントへ接続できませんでした。

QRコードを「ATOM Cam 2」で読み込んだ後、接続待ち状態のままタイムアウトが発生して繋がらないという感じです。
ATOM Cam 2」が接続できる Wi-Fi の周波数が 2.4GHz のみなので、もしかしたら「Xperia 1 II」のテザリング時の周波数が 5GHz にだったりするのかなぁと思ったりしております。

使いたい端末の「Xperia 1 II」のWi-Fiテザリングのアクセスポイントへ接続できない時点で不可能となりました。 
(その後、アクセスポイントとして接続できるようになりました。下記の追記参照)

ということで、とりあえず機会があれば「ATOM Cam 2」と「Rakuten Mini」とモバイルバッテリー、さらには受信用の「Xperia 1 II」を利用して、野鳥の撮影に挑戦してみたいと思います。
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ただ、時期的にはコルリコマドリなど薮の中に入る野鳥が少なくなってきておりますので、実践できるのはもしかしたら秋ぐらいになってしまうかもしれませんが・・・

追記

記事をまとめた後、もしかしたらと思い、設定を少し変更したところ、無事に接続することができました。
変更したのはアクセスポイント名。

当初アクセスポイント名は何でも良いと思って、デフォルトの名前「Xperia 1 II - xxxx」(xxxx は数字)という名前になっていたのですが、アクセスポイント名にスペース(空白)が入っているのは、もしかして誤動作の原因になるかもしれないと思い「Xperia1」というアクセスポイントに変更してみたところ、「ATOM Cam 2」が無事に接続できました。

ただし、「Xperia 1 II」一台だけでは設定せず、「Rakuten Mini」と二台でまずは設定だけ行いました。

すなわち、「Xperia 1 II」をWi-Fiテザリング状態にして、「Rakuten Mini」の方で「ATOM - スマートライフ」アプリを起動してカメラの設定を行います。
ただ、「ATOM Cam 2」でスマートフォンに表示されたQRコードを読む時に、「Rakuten Mini」の画面が小さいのかうまく読み込めなかったので、「Rakuten Mini」の QRコードを「Xperia 1 II」のカメラで撮影した後、その撮影した画像ファイルを拡大表示させて「ATOM Cam 2」に読み込ませました。
この方法で無事にアプリ側に「ATOM Cam 2」の設定が完了します。

一度アプリで設定すれば、端末が変わっても、同じアカウントでログインしている限りは、設定自体は共有できるようです。
そのため、「Rakuten Mini」で設定した後、「Xperia 1 II」で「ATOM - スマートライフ」アプリを起動すると、「Xperia 1 II」のテザリングで接続された「ATOM Cam 2」の映像を確認することができました。

なので、「ATOM Cam 2」と「Xperia 1 II」とモバイルバッテリーがあれば、運用できる感じです。
あとは、「ATOM Cam 2」と「Xperia 1 II」の距離をどこまで離れても良いのかというところになってきますが・・・

追記2 (2021/05/22)

後日、大阪城公園で野鳥探鳥の際に、トレイルカメラ的な運用テストを行ってみました
ken-s.hateblo.jp