私が使っているPCは、Macbook Pro 15インチ(Late 2013)というモデル。
普段は、机の上のスペースの関係上、本体を閉じた状態(クラムシェルモード)で、外部ディスプレイに接続して使用しております。
ところが先日、本体のFacetime HD カメラを使用する必要が発生したので、久しぶりに本体を開いて机の上に開いてみました。
すると、平行な机の上に置いてキーボードを叩くと、何やら本体がカタカタと傾く感じが。
裏面のゴムが剥がれてしまい、傾いているのかと思って確認しても、ゴムは剥がれていません。
何が悪いのかとよくよく見て見ると、トラッックパッドとキーボードの境界ぐらいにかけて、本体が膨らんでいるように見えます。
嫌な予感がして、本体の裏蓋を開けようと星型(P5)ドライバーでネジを外すことに。
[asin:B00MVBC4HS:detail]
すると、1つ目のネジを外した段階で、裏蓋と本体の間に隙間が。
これはマズイと急いで他のネジも外してみたところ、パームレスト裏側に配置されているバッテリーが全て、膨張しておりました。
膨張したバッテリーを少し横からみると、こんな感じです。
荷物を送る時に使うエアキャップか、はたまたライフジャケットのような膨らみ方です。
予想した通り、膨張したバッテリーのせいで、本来のスペースに入りきらず、本体を押し上げていたようです。
そのまま放置していたら、色々と危険なことになっていた可能性があります。
クラムシェルモードで外部ディスプレイを接続して利用する関係上、電源ケーブルは常に接続しており、その結果バッテリーに余分な給電がされて膨張したのかなぁと。
とはいいつつも、生産からすでに8年ほどが経過していることを考えれば、経年劣化という可能性も否定できません。
いずれにしても、バッテリーがこのままの状態では、使用し続けるのも危険を伴いそう。
ということで、バッテリーの交換を早急に行う必要があります。
Apple に依頼することも考えたのですが、すでに以前自分でSSDを交換している以上、対応してもらえるかどうかもわかりません。
ken-s.hateblo.jp
何より、価格が高い(21780円)し、作業期間も1週間ほどかかるというのもネックです。
support.apple.com
となると、バッテリーを調達して、自分で作業をするしかないかなぁと。
調べて見ると、詳しい手順を書いてくれているサイトも見つかりました。
jp.ifixit.com
ということで、こちらの交換用のバッテリーを注文ました。
そして、翌日にはバッテリーが到着しました。
Macbook Pro のバッテリーは、本体に両面テープで貼り付けられているそうなので、シール剥がし剤も近くのホームセンターにて入手しておきました。
一応、ムースタイプで液だれなどが起きにくいということで、こちらのシール剥がし剤を使うことにしました。
さらには、バッテリー交換の経験者のブログなどを見ると、タコ糸や釣り糸を隙間に入れて取り外すようなやり方もあるそうなので、こちらも100均にて入手。
ついでに、シール剥がし剤の容量が少々心もとなかったので、100均で売られていたシール剥がし剤も予備として購入しました。
あとは、内部のバッテリーがネジ止めされているので、外す時に「T5トルクスドライバー」が必要です。
ちなみに、我が家には以前もMacbookのメンテナンスをしているので、家にはありますが、「星型ドライバー」や「T5トルクスドライバー」などは、一般的なネジではないので、普段はほとんど使用することがないものですが、Macbook用として、セットで売られていたりするようです。
ということで、早速作業を開始します。
先の手順の参考ページをみながら、解体していきます。
ただ、手順を見た後、実際の内部をみたところ、実際にバッテリーを剥がすだけであれば、参考ページの「手順1」から「手順4」までの裏蓋をあけてからバッテリーのコネクタを外す部分と、「手順34」以降の実際にバッテリーを剥がす部分だけで大丈夫そうな感じです。
それ以外の工程は、バッテリーを剥がしやすくするためのスペース作りや破損を防ぐのための作業のような感じです。
作業工数が増えると、後から戻す時の作業忘れや、作業ミスでのパーツ破損なども発生する可能性もあるので、極力リスクを抑えるために私は最短手順(手順1〜4と手順34以降)という必要最低限な最短手順で作業を行いましました。
とりあえず、手順1〜4まで行い、バッテリーを剥がす直前までの工程は問題なく進めました。
その後、両面テープで接着されているバッテリーをどうやって剥がすかということで試行錯誤。
バッテリーと本体の隙間にシール剥がしを流し込もうとしたのですが、工程を省略したせいで、流し込むための隙間が小さく、うまく流し込めません。
ならばと釣り糸をバッテリーと本体の隙間に通して、剥がすことに挑戦したのですが、こちらも隙間が狭いために釣り糸をうまく間に通すことができませんでした。
一応通して見たのですが、バッテリーの粘着力が強いせいで剥がすことができませんでした。
やはり、シール剥がしを何とかしてバッテリーと本体の間に流し込む必要があります。
思案した結果、シール剥がしについていたプラスチック製のヘラを隙間に差し込み、そこに向けてシール剥がしを噴出して、流し込むことにしてみました。
ただ、購入したシール剥がしがムース状のため、なかなか流れていきません。
それならばと、そのヘラをそのまま隙間に差し込んで、スライドさせながらシール剥がしを両面テープの接着面まで押し込むような動かし方をすると、なんとかバッテリーが少しずつ剥がれました。
正直に言えば、実際にシール剥がし剤が効果を表していたのか、ヘラを使って力ではがせたのかは今ひとつ定かではなかったりします。
なので、もしかしたら、シール剥がし剤なしでも、隙間に入れてこじることができるヘラのようなものがあればなんとかなるのかもしれません。
で、そこから順番にバッテリーを剥がしていき、なんとか全てのバッテリーの取り外しが完了しました。
そして、上が取り外した古いバッテリーで、下が新しく購入したバッテリーです。
この後、新しいバッテリーを装着すれば良いのですが、古いバッテリーを取り外した状態では、本体に両面テープが一部残っているので、これを取り除くのにシール剥がし剤をかけて剥がします。
一通り残骸を取り除くと、こんな感じになりました。
その後、新しいバッテリーを装着し、ネジで止めてコネクタを接続すればバッテリーの交換が完了です。
裏蓋を閉じて起動してみると、無事に新しいバッテリーを認識しました。
総バッテリー容量は9171mAhだそうです。
その後、充電してみると、こんな感じです。
とりあえず、大事に至る前にバッテリーの膨張に気づいて、対応できたのはよかったかなぁと。
これでまたしばらくは、使い続けることができそうで一安心です。