おきらく・ごくらく日記

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au の1980円〜の新料金プラン「auピタットプラン」が気になって調べてみました

au が 2017年7月14日から提供を開始する予定の新料金プラン「auピタットプラン」。
www.au.kddi.com

発表された記事を見て、月額1980円/月〜 で、電話かけ放題ということなので、もしかしたら格安SIMに対抗できるような、選択肢としてはお得なプランなのかなぁと思ってしまいました。

auの新料金プランの発表に先立って、NTTドコモも月の基本使用料が980円という「シンプルプラン」を打ち出しましたが、中身を見るとシェアパック専用プランで、他にもう1台親契約が必要になったり、通話料はそのままかかったりと、単一契約の場合にはほとんど意味のないプランが出ておりました。

おそらく auの新料金プランは、これに対抗するために作られたプランだとは思うのですが、果たして使い勝手などはどうかなぁと。

格安SIMの各社でも、オプションで電話かけ放題サービスが選べたりしますが、実際には専用のアプリを使う必要があったりして、いまいち使い勝手が良いとは言えません。
月額1980円で、電話かけ放題であれば、人によっては格安SIMを利用するよりも、有利に使えることがあるのかもと少し期待しつつ調べてみることにしました。

しかし、実際に調べて見ると、いくつか制限があって、これはある意味ちょっと消費者を騙してる見せかけだけ安いという料金プランなのではないかなぁと思ってしまいました。

とりあえず、せっかくなので、調べた内容と感想をまとめておこうかなぁと。



まず、最低料金 1980円 になるための条件を調べてみました。

正確な料金プラン名は「auピタットプラン(スーパーカケホ)」というサービスのようです。

  • 通信データ量は月 1GBまで
  • 国内通話は1回5分以内
  • ビッグニュースキャンペーンを適用した料金
  • au スマートバリューへ加入すること
  • 誰でも割(2年間の縛り契約)必要

データ容量が少ないとか、かけ放題に条件が付いているというのは、この際仕方がないとして、他の部分を見ていきます。

まず割引のキャンペーンである「ビッグニュースキャンペーン」についてですが、au のサイトによると以下のようなものです。

ビッグニュースキャンペーン
期間中、機種変更・新規契約(他社からお乗りかえ含む)と同時に「auピタットプラン」もしくは「auフラットプラン」にお申し込みいただくと、翌月から1年間毎月1,000円割引致します。
受付期間:2017年7月14日(金)~2017年12月31日(日)

2017年中に申し込めば、翌月から1年間だけ1000円引きというものです。

そして、個人的には「auスマートバリュー」を最低料金にするための条件に入れているのは、なんとなく微妙に感じております。
auスマートバリュー」というのは、携帯電話と固定電話をセットにすれば安くなるというサービス。
最低料金として表示するものの中に、携帯電話を契約すること以外の条件を含むのは、ちょっと誤解を招かないかなぁと。
auスマートバリュー」に加入することでの割引額は500円だそうです。
(月の通信容量が増えると、割引額も増えていくそうです)

なので、実際に携帯電話のみの契約の場合は、最低金額は+500円の2480円〜となります。

さらには、この月2480円についても、契約してから1年間限りのサービスなので、誰でも割による2年縛りを受けてしまった場合、1年がすぎた時点からは、月3480円となります。

なので、今回の新料金での最低金額としては、以下のような感じではないでしょうか。

契約月数 auスマートパスなし auスマートパスあり
〜1ヶ月 3480円 2980円
〜13ヶ月 2480円 1980円
14ヶ月〜24ヶ月 3480円 2980円

一応、5分までの電話による通話は無料なのと、通信できるデータ容量が1GBまでの場合というのは前提条件としてあります。

で、毎月の通信容量が1GBで足りないということになると金額は上がっていくわけで最安値の状態(契約から2ヶ月目〜13ヶ月目)で、以下のような感じになります。

容量 auスマートパスなし auスマートパスあり
〜1GB 2480円 1980円
〜2GB 3480円 2980円
〜3GB 4480円 3480円
〜5GB 5480円 4480円
〜20GB 6480円 5480円

14ヶ月目からの料金は以下のようになります

容量 auスマートパスなし auスマートパスあり
〜1GB 3480円 2980円
〜2GB 4480円 3980円
〜3GB 5480円 4480円
〜5GB 6480円 5480円
〜20GB 7480円 6480円

1回の通話5分で足りない場合は、5分超過分につき、30秒ごとに20円の通話料がかかります。

この通話時間の制限も外して、24時間どれだけ話しをしても定額料金にする場合は、料金プランを「auピタットプラン(カケホ)」にする必要があります。
このプランは、毎月の支払い料金が「auピタットプラン(スーパーカケホ)」に+1000円となります。

すなわち、携帯電話だけの契約の場合は、最低金額は2480円〜で、それも1年間限りのもので、それを過ぎると毎月3480円〜になるプランということのようです。

さらに、端末を購入した際に、端末の代金から一定額を割り引いてくれる「毎月割」が適用されないそうです。
すなわち、新しい機種を購入すると、その購入代金はそのままかかってきます。
現在は分割支払い回数が24回となっているのを最長で48回のコースも設定されるそうですが・・・
新規で端末を購入して24回分割で支払う場合、機種にもよりますが、毎月上記の金額に+3000円ぐらいになってくることになるので、果たして本当に安くなるのかちょっと微妙な感じだったりします。

au Xperia XZ SOV34 Platinum プラチナ

au Xperia XZ SOV34 Platinum プラチナ

格安SIMへ移行する際にも、端末代金は別でかかってきますが、格安SIMの端末代金が安いものも多いので、そのあたりを考えると、ちょっと微妙かなぁと。

すでに端末代金を支払い終わっている人の場合は、従来までの料金プランに比べると、月の維持費が安くなるとは思います。
しかし、今回の料金プランは、格安SIMへの対抗プランとして発表されたもの。
すなわち、格安SIMへの流出を防ぐためのものだと思うのですが、果たしてこれで防げるかと問われると、かなり微妙な感じではないかなぁと。

格安SIMへ移行することを考えている人にとっては、今回の料金プランにはそれほど魅力が感じられないのではないかなぁと。
特に毎月の料金について、あまり疑問を持っていない人にとっては、全体的に料金が安くなる可能性もあるので、ありがたいと思う人も多いかもしれません。

ただ、今回の新料金プランの発表によって、料金についてそれほど疑問を持っていなかった既存の契約者が、安い料金プランを知って、そちらに切り替える動きが出てきてしまうのではないでしょうか。

すると、格安SIMへの流出を防ぐつもりで作った料金プランのはずが、格安SIMへの流出も防ぐことができず、さらには従来の高い料金を支払ってきた人が料金プランを見直すようになって、結局会社としては全体の売り上げと利益が下がってしまう、ヤブヘビになってしまうのではないかなぁと。

それでいて、MNPや新規の加入者が増えるかというと、端末代金を全額負担しないといけないので、料金的にはそれほど安くはならないという点で、それほど効果は見込めないかなぁと。

その辺を察知してか、新料金プランが発表されたと同時に、株価は下がったそうで・・・投資家にとってはあまり良いニュースとは受け取ってもらえなかったようです。

個人的にも、可能性として検討してみましたが、今回の新しい料金プランでは、得する人はあまりいないのではないかという意見となりました。

あと、このプランの紹介サイトを見て、個人的には少々いやらしさを感じた点があったりします。
www.au.com
それは、2年縛りなどの不利益な情報を表示している「ご注意」が、最初表示されない状態になっていること。

各項の小さな説明の途中に「その他ご注意事項はこちら」というリンクが用意されているのですが、そのリンクを選んでスクロールした先には、「ご注意」という表題のみが表示されている状態。
この「ご注意」という表題をさらに選ぶことで、ようやく契約側に不利益となるような情報が表示されるという仕組みになっているところ。

このサイトの作りでは、騙されたと感じてしまう人が出てきてもおかしくないのではないかなぁと。