本日、Google がスマートスピーカー「Google Home」と、小型版「Google Home Mini」の国内での発売を発表しました。
store.google.com
「Google Home」が2017年10月6日発売で1万4000円(税別)。
Google Home |
「Google Home Mini」が2017年10月23日発売で、6000円(税別)。
Google Home Mini チョーク |
Google Home Mini チャコール |
海外ではすでに発売されていたそうですが、日本国内向けはこれまでに発表されておりませんでした。
その発表と同日に、各社が堰を切ったかのように一斉にスマートスピーカーの発売を発表。
LINE からは「Clova WAVE」の正式版を当初は税別1万5000円で販売予定だったのが、税込で1万4000円に値下げして、本日(2017年10月5日)より発売開始。
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ハーマンインターナショナルも JBL ブランドで「JBL LINK 10」(約1万5000円)と「JBL LINK 20」(約2万円)を2017年に発売すると発表。
jbl.harman-japan.co.jp
SONY も本日、スマートスピーカーを今年の12月には発売すると発表。
おそらく「IFA 2017」で発表された「LF-S50G」ではないかと思われます。
パナソニックも「IFA 2017」で発表した「SC-GA10」を今冬発売予定となっております。
Amazon も海外では展開中の「Amazon Echo」を年内に日本で展開すると発表しております。
そして、Apple も「Home Pod」をすでに発表済みで、発売日が待たれている状態。
www.apple.com
それほど気にしていなかった私でも、これだけ沢山のスマートスピーカーが発表されると、気になってしまいます。
個人的には、発売はもう少し先のことかと思っていたのですが、本日突然発売が発表されました。
サービスとして商品になりうると判断したのか、それとも各社とも先行しないと売れないと感じたからの見切り発車なのか・・・
いずれにしても、どこかが発売を発表すれば、開発している他社としても、遅れまいとして発表するのは、当然の流れかなぁとは思います。
音声の命令だけで、色々とできるようになるのは、SFの世界だけかと思っておりましたが、いよいよ現実のものとなってきたような感じですね。
ただ、これだけのスマートスピーカーが発売されると発表されたのですが、果たしてこれを使って何ができるのかは、イマイチまだ分からない感じです。
スピーカーなので、音楽の再生については、いずれの商品も対応しているのは間違いないようですが、それ以外の機能については、今後徐々に増えて行くという感じの発表でした。
基本的には、出力がスピーカーなので、音で聞けるコンテンツは使えるようになるようです。
その他には、声で命令を理解できるので、インターネットで検索した内容を音声で再生したり、一部のスマート家電をコントロールすることもできる(もしくは将来的にできるようになる)という感じ。
ただ、現時点で発表されているスマートスピーカーでできることを聞いた限りでは、アーリーアダプターとして買うのはちょっと怖い感じがしてしまいます。
手が放せない時に、インターネットを声で検索できるというのは、便利かもしれませんが、個人的には、普段の生活でそういう状況はあまり遭遇しておりません。
しかも、結果として戻って来るのは音声だけだったりするので、視覚を使った結果・・・写真や絵、表などは戻って来ないというのも、普段のインターネットの使い方としては、片手落ちかなぁと。
現状で発表されているサービスでは、買うほどの価値は感じませんし、今後実現するであろうサービスとしても、生活を劇的に変えてくれるような機能というのもイマイチ想像できません。
将来的には、技術が成熟すれば、これまでには想像できなかったような使い道が提案されて、使えるものになっていくのかもしれませんが・・・現状では個人的いは買う必要性はないかなぁと。
しかも、発売と同時に実装されている機能も、それぞれのスマートスピーカーで少しずつ違ってはいますが、かなりやれることが少ないように思えました。
買ってから、徐々に機能が追加されるとは思うのですが、そこを見越して投資できるかは、かなり微妙な気がします。
スマートスピーカーで今回発売されたモデルでは対応しきれないサービスが今後出てくれば、それに伴って新しいモデルが登場するのは必然でしょうし。
スピーカーとしての音質が良いのであれば、普通のスピーカーを買うつもりの人が、少し予算を上げてスマートスピーカーを買うということになるのかもしれませんが・・・
さらには、現在数社が発表したスマートスピーカーですが、スマート家電をコントロールするインターフェイス部分については、はたしてどうなっているのか。
会社ごとに仕様や規格も乱立することになって、どれもデファクトスタンダードにならずに、スマート家電を作っている会社としても、どれに対応して良いのか分からないということになって、スマートスピーカーのブームは過ぎてしまうのかなぁと。
音声の認識率も、はたしてどの程度のものなのか・・・
現状で、音声認識部分のエンジンというか、AIはいくつかに別れているようです。
Google 、SONY、Panasonic、JBLが使っているのは、Androidに搭載されている「Google Asistant」。
Apple は iPhone などで使われている「Siri」。
LINE は「Clova」という独自のAI。
Amazonは「Amazon Alexa」という独自のクラウドベースの音声サービス。
北米では「Amazon Echo」がすでに大きなシェアを獲得しているそうですが、それはあくまで英語圏でのシェア。
日本国内では、日本語の認識率が高いものが、一番使いやすいということになるかなぁと。
とりあえず、本日一気にスマートスピーカーが発表されたり、発売されましたが、現時点では買うかどうかは様子見した方が良さそうに感じます。
現在発表されている機能に、魅力を感じる人は購入しても良いとは思いますが、将来的な拡張を考えてとなると、待った方が良いかなぁと。
一通りやれることが分かって、サービスが出そろったところで、自分にとって必要かどうかを判断する方が良さそうかなぁと。
ただ、売れなければメーカーもそれ以上の研究を進めなくなるかもしれないので、今後のことを考えると、売れてもらわないと困るとは思いますが・・・
個人的には、アシスタント機能を持たせるなら、ただのスピーカーだけでなく、ロボットなどに搭載してくれると楽しいかなぁと。
昔 SONY が発売していた AIBO にスマートスピーカーの機能を搭載してくれても、楽しそうな気がします。
スマートスピーカーがここにきて一気に発表され、さながら「スマートスピーカー元年」のような様相ではありますが、果たして一般家庭にまで普及するのかどうかは、現時点では分かりません。
今後スマートスピーカーが普及するのか、それとも「そんな商品もあったなぁと」忘れ去られて行くのかは、発売するメーカー各社の製品次第だとは思います。
また、普及できたとして、どこの商品が一番売れるのか・・・
認識率などの使い勝手と、スマートスピーカーで暮らしがどのように快適に変化するのか、その部分を提案して多くの人の共感を得れた会社が、覇権を握って行くのかなぁと。