このところ、大阪城へ探鳥に行ける週末に台風がやってきて雨が降ってなかなか満足に探鳥をできませんでしたが、本日は久しぶりの良い天気。
秋の渡りも真っ只中で絶好の探鳥日和です。
本日の日の出時刻は6:19でした。
いつものように日の出前に大阪城へ到着。
いつもならばある程度見えるようになるまでは、西外堀を眺めているのですが・・・
先日からハイタカが飛騨の森をねぐらとし始めたらしく、そのハイタカが日の出前には飛び立つということを聞いていたので、西外堀をのぞくのもそこそこに、すぐに飛騨の森へ向かいます。
実際には、どの辺にいるのかは知らなかったのですが、飛騨の森に入ると、数人がすでにカメラを構えて写真を撮影中。
その中に大将さんの姿もあったので、すぐにハイタカがそこにいると分かりました。
さっそく、そのカメラの列に参加してみますが・・・手持ちで撮るにはかなり厳しい状態。
それでも、感度を上げてとりあえず撮れたのがこんな感じでした。
数日前から観察している大将さんの話では、まだ警戒心が強いらしく、日の出前には飛び立ってしまうとのこと。
私が到着して数枚撮影した段階で、こちらに気付いたのか、その場から飛び去って別の枝へ。
先ほどよりも少し高い枝に止まってしまいました。
多少は安心したのか、少しの間そこに留まっていました。
しかし、日の出時間直前に、飛び出したかと思うと、上空で2周ほど弧を描きながら高いところへと舞い上がっていき、森の枝が邪魔をしてその姿を追う事ができずに、いなくなってしまいました。
昨年は飛騨の森に最多で3羽のハイタカがねぐらとしておりましたが、ことしもとりあえず1羽が戻って(?)来てくれたので、毎週の探鳥が楽しみになります。
その後、少し遠いところからアオバトの声が聞こえたので、そちらへ向かってみますが見つからず。
あきらめて北外堀を覗きながら、探鳥を続けていると、再びアオバトの声。
先ほどと似たような距離かと思ったら、予想よりも近くにいてびっくり。
アオバトの声は、結構音量というか声量が小さいようです。
先ほど聞こえた声も、予想していたよりも近いところにいた可能性がありますね。
大将さんの話では、アオバトは全部で3羽いて、オス1羽メス2羽でした。
私が確認できたのは、メス2羽でした。
個人的には、声は何度か聞いておりましたが、姿を見たのは今季初です。
本日は飛騨の森のあちこちで野鳥の声が聞こえていて、どの声を追いかけるのか非常に悩むほど。
あちらで大型ツグミの声がしたかと思えば、こちらではジョウビタキの声、メジロの声もするし、さらにはエンベリザの声も聞こえて・・・という感じ。
目移りというか、耳移りというか・・・どれを探しに行くか、非常に悩むほどでした。
とりあえず、大型ツグミの声を追ってみたところ、ツグミがいました。
個人的には、今季初観察です。
かなり多くの大型ツグミの声がしていたので、それらを追ってみると今度はシロハラ。
さらには昨日も靭公園で聞いたかすかな声。
しかも、かなりの数がいるらしく、探してみると・・・いましたキクイタダキの群れです。
昨日の靭公園にいた個体よりも、動きは遅めだったのですが、高い位置にいるせいで、頭頂部をなかなか見せてくれず。
かろうじて撮れたのは後ろ姿のピンボケ写真のみという残念な状態でした。
それでも、靭公園と大阪城と2日連続でキクイタダキを見れるということは、今季はキクイタダキの当たり年の可能性が高いのかもしれませんね。
さらには、マミチャジナイかアカハラかと悩みましたが、おそらくアカハラで良いかと。
声は聞こえていたのですが、なかなか撮影できなかったジョウビタキのオスもいました。
さらにはこちらは、お腹がオレンジ色っぽく見えるので、ルリビタキかとも思ったのですが、多分キビタキのメスですね。
飛騨の森で探鳥を続けていたところ、いつもヤブモノが入るユキヤナギの下にコマドリが出たとの情報。
さっそく探しに行ってみると、コマドリのオスがいました。
個人的には今季初観察です。
例年であれば、10月下旬ぐらいに見ることが多かったので、今季はちょうどその時期に雨が降っていて、今年は見れないかと思っていただけに、かなり嬉しかったです。
メジロの声も結構しておりました。
その後、梅林へ移動すると、ツグミがいました。
ここでもツグミを見かけるということは、個体数としてはそれなりにもう大阪城に入っているのでしょうね。
ジョウビタキのオスもいました。
さらには、アオジがいました。
靭公園では先日見かけましたが、大阪城では今季初めてです。
そして、数日前から滞在中らしいムギマキのオスもいました。
こちらもまた、個人的には今季初観察です。
聞くところによると、誰かが餌付けしているのだとか。
その後、豊国神社へ。
そして、アトリの群れがいました。
こちらも、個人的には今季初観察です。
かなり前から大阪城には入っていたそうですが、私はなかなか出会えておりませんでした。
元博物館あらためミライザ大阪城の裏にはジョウビタキのオスがいました。
裏側には結構大きな木があったのですが、ミライザ大阪城という施設に改築する際に、建物そばにあった木は全て伐採されて、かなり見通しが良くなってしまいました。
オオルリが飛び回ったり、灌木にはヤブサメが入ったりもしたのですが、ここまで見通しが良いとそういった野鳥は立ち寄らなくなるかもしれませんね。
その後、配水池へ移動すると、かなりの衝撃が。
柵の内側の角にそびえ立っていた、背の高い針葉樹が2本とも倒れておりました。
今日回っている最中に、色んな人から配水池の木が、先々週の日曜日に台風のせいで倒れて、そこが通行止めになっていると言う話は聞いていたのですが・・・
小さな木が倒れているのかと思ったら、まさかあの針葉樹が倒れているとは、思ってもいませんでした。
昨年はシメを結構見かけて、ムギマキもここで見たのですが・・・
結構な年月をかけて育って来た木だと思うので、かなり残念です。
配水池で見かけたのは、ジョウビタキのオスのみでした。
日本庭園ではコサギがいました。
さらに裏の雑木林の中では、イカルの姿。
イカルも個人的には今季初観察です。
そして、コサメビタキがいました。
ハクセキレイもいました。
その後、桜広場へ。
メジロがいました。
そして、先ほど梅林側からみられたムギマキのオスが、こちらに上がって来ておりました。
ジョウビタキのメスもいました。
そして、アオジの姿も。
音楽堂西通路へ移動すると、コゲラを見かけました。
そして、エナガの群れにも遭遇。
沖縄復帰の森では、カワラヒワが高いところにいました。
市民の森へ移動する途中、東外堀をのぞくと、カイツブリの姿。
カイツブリも、個人的には今季初です。
市民の森ではシロハラ。
その後、太陽の広場東の森の弓道場トイレ前では、ノゴマのオスがいました。
こちらも誰かが餌付けしたらしくて、数日前から滞在中だそうです。
そのせいかは分かりませんが、少し太目な感じがします。
その後教育塔を回ったあと、西外堀へ戻りました。
帰るためにカメラを片付けようとしたところに、ハクセキレイが2羽飛んで来たので、とりあえず撮影して本日の探鳥は終了です。
本日は早朝の飛騨の森をねぐらとしているハイタカに始まり、アオバトにキクイタダキ、イカルにアトリにアオジ。
大型ツグミ系もツグミにシロハラ、アカハラにマミチャジナイとかなり盛りだくさん。
ヤブモノもコマドリとノゴマまで見られました。
個人的には、先週は雨で来れなかったので、もしかしたら今季見られない野鳥が沢山出て来るのではと心配しておりましたが、先週来れなかった分だけ、今季は初観察の野鳥を沢山見れたのがかなり嬉しかったです。
秋の渡りを十分に体感できるほど、かなり多くの野鳥と出会うことができて、充実した一日となりました。
そして、久しぶりに雨に降られることなく、野鳥の観察ができたのも嬉しかったです。
青屋門
ミライザ大阪(元博物館)
- ジョウビタキ・オス
沖縄復帰の森
市民の森 12:20-12:50
- ウグイスの地鳴き
- シロハラ
- マミチャジナイ
- アトリ
太陽の広場東の森
- ノゴマ・オス
教育塔
- メジロ
- モズの声