デジタル一眼レフカメラで野鳥を撮影していると、ファインダーの見やすさが非常に気になります。
オートフォーカスで撮影していると、枝などにピントが合ってしまって、野鳥にピントが合わない時には、マニュアルでピント調整が必要です。
しかし、老眼が入りつつある目で、ファインダーから見える小さな野鳥の姿を、マニュアルでピントを合わせるのに苦労することから、マグニファイヤー「MG-Ef」を先日注文しました。
ken-s.hateblo.jp
マグニファイヤーを使って、ファインダーから見える像を大きくすれば、マニュアルでのピント合わせもしやすいと考えたからです。
多分、フラグシップ機などを使えば、ファインダーも見やすいので、マグニファイヤーなど使わなくてもマニュアルでのピント合わせがしやすいのかもしれません。
しかし、そこまでお金をかけられない身としては、マグニファイヤーでファインダーで見える像を大きくすることで、少しでも見やすくピント合わせしやすくなればなぁと考えました。
一眼レフカメラでファインダーを覗いた時のファインダーの見やすさの指標として、「ファインダー倍率」というのがあります。
この倍率が高いほど、ファインダーの像が大きく表示され、見やすいということになります。
但し、実際にはファインダーの明るさなどの要素もあるため、一概に倍率が高いから見やすいということにはならないそうですが・・・
ただ、倍率が高いほど、見やすくなるという傾向はあるようです。
しかし、ファインダー倍率が高い方が見やすいのであれば、Canonのカメラであれば、フラグシップ機の「EOS 1DX」のファインダー倍率が0.76倍よりも、ファインダー倍率が1.0倍の「EOS 7D MarkII」の方がファインダーは見やすいことになります。
さらに言えば、「EOS Kiss X7」もファインダー倍率は0.87倍なので、「EOS 1DX」よりも見やすいということになってしまいます。
普通に考えれば、入門機の方がフラグシップ機よりも見やすいなんてことはないと思うので、さらに調べてみたところ、以下の記事を発見。
allabout.co.jp
上記の記事を読んでようやく納得。
なるほど、画像素子のサイズが影響してくるわけですね。
「EOS 1DX」はフルサイズ機なので、ファインダー倍率はそのまま「0.76倍」。
「EOS 7D MarkII」はAPS-C機なので、ファインダー倍率は1.00÷1.6で「0.625倍」。
「EOS Kiss X7」もAPS-C機なので、ファインダー倍率は0.87÷1.6で「0.543倍」。
今回発売されたマグニファイヤー「MG-Ef」の倍率が何倍なのかはカタログに記載されておりませんが、他社のものと同じぐらいと考えれば、1.2〜1.3倍程度ではないかと思われます。
すなわち、0.543倍×1.2〜1.3倍で、「0.651倍」〜「0.705倍」程度と、「EOS 7D MarkII」程度のファインダーの見やすさになるということかなぁと期待しております。
ついでに他の機種のファインダー倍率はどうかなぁと調べてみたところ、少し驚いたことが。
機種名 | 倍率 | 画像素子加味倍率 |
EOS 1DX | 0.76倍 | 0.76倍 |
EOS 5D MarkIII | 0.71倍 | 0.71倍 |
EOS 6D | 0.71倍 | 0.71倍 |
EOS 7D MarkII | 1.00倍 | 0.625倍 |
EOS 70D | 0.95倍 | 0.593倍 |
EOS 8000D | 0.82倍 | 0.512倍 |
EOS Kiss X8i | 0.82倍 | 0.512倍 |
EOS Kiss X7i | 0.85倍 | 0.531倍 |
EOS Kiss X7 | 0.87倍 | 0.543倍 |
EOS Kiss X70 | 0.8倍 | 0.5倍 |
今回発売された入門機「EOS 8000D」と「EOS Kiss x8i」はともにファインダー倍率が「0.82倍」で、私が持っている「EOS Kiss X7」の「0.87倍」よりも低いということが判明しました。
前モデルの「EOS Kiss X7i」の「0.85倍」よりも少し倍率が下がっているので、ファインダーの見やすさは悪くなっているということでしょうか?
オートフォーカスで撮影している限りは問題がない差だとは思いますが、マニュアルで撮影する際には、わずかなでも見やすいファインダーの方が良いので、このファインダー倍率の差は、ちょっと気になってしまいました。