おきらく・ごくらく日記

野鳥とゲームとデジタルガジェットの日々

「志津可」のうなぎをご馳走になりました

いつもなら大阪城へ野鳥探鳥に出かける土曜日。
ところが、起床してみると、朝から雨が。
毎週末台風が近づいて、そのせいで雨が降るというのは、正直勘弁して欲しいところです。

大阪城で野鳥を見るには年間通してかなり良い季節なだけに、週末に雨が降られるとかなり痛いです。
明日も雨予報なので、今週は探鳥は無理かなぁと。

防滴機能のあるカメラであれば、少々の雨なら向かうのですが・・・
出る時に雨に降られると、防滴のない我が家の機材では、諦めるしかないかなぁと。
出かけた後に雨が降られるのであれば、多少は無理をしてでも行くところなのですが・・・

さて、話は変わりますが、私が現在の家に引っ越して来てから15年以上経ちます。

さすがに15年ともなれば、近所にどういう建物があって、どんなお店があるのかというのは、大抵が分かっております。

当然、気になるお店には一度はそののれんをくぐって、訪れてみたりもしております。

ただ、私が気になったとしても、家族がそれに賛同しなければ、さすがに行く事もできず。

あることは知りつつも、行った事がないお店というのも何軒かあったりします。

そんな中の一軒が、「志津可」というお店。
www.edoryu-shizuka.jp

扱っているのは鰻料理です。

私自身は、特に好き嫌いはないので、気にはなっておりましたが、妻が昔から鰻だけは嫌いだそうで、鰻料理だけは夫婦で一度も食べに行った事がありません。

我が家にとっては、近所にありながら、最も縁のないお店とも言えます。

ところが近所に済んでいる義父母は、好き嫌いは特になく、特に義母の方は鰻は好きな部類。

以前から鰻が食べたいということを聞いておりましたが、我が家では鰻を食べることがない関係上、どこが美味しいということも言えず、話題としてもその場限りで、特に調べる事もしておりませんでした。

一応、鰻で有名な「天五屋」などがあることを伝えてはみたものの、私自身も行った事がないのでどこにあるのか分からず、そのままとなっておりました。

ところが、ここ最近になって、「志津可」の噂をよく聞くようになりました。
義父が乗ったタクシーの運転手との会話で話題が出て来たり。
私と妻が立ち寄った立ち飲み屋でたまたま隣り合わせになったご夫人から美味しいという話を聞いたり・・・
さらには妻の知人からも、人が集まった時には注文して、好評だとか・・・

それぞれが全く繋がりのない人から、おいしいと聞いた以上は、さぞかし美味しいのだろうなぁと。
鰻嫌いの妻までも、そこまで言われると気になってきます。

ならばと義父母に「志津可」の話をしてみたところ・・・早速本日食べてみようということに。

聞いたところでは、お店で食べた方が美味しいということではありましたが、義母が体力的に厳しいということもあって、持ち帰りを注文することに。

子供達は全員学校へ行っているので、義父母と妻と私の4人分。

持ち帰りメニューから「上折」というお料理を電話で注文して取りに行きました。



電話をしてから、約20分ぐらいでできるということを言われたので、それに合わせてお店に向かいます。
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ちょうどお昼時だったこともあり、お店の近くに行っただけでも、鰻を炭火で焼いているような良い香りがしてきます。
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お店ののれんをくぐって、電話で注文した者と伝えると、すでに出来上がっていて、4人分が袋に入っておりました。
代金を支払った後、紙袋を持って妻とともに義父母宅へ。
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価格を知ると、紙袋もいい感じに思えます。
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義父母宅へ到着した後、さっそく4人でそれを食べてみることに。

パッケージは紙に包まれて、紐できれいにくくられております。
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包み紙にはシールが貼ってあり、国産の日本うなぎを使っていると書かれております。
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正直に言えば、うなぎ自体をそれほど食べ慣れていないこともあって、食べてみてそれが国産なのか、海外産なのか、果たして判断できるかどうか,自信が無かったりしますが・・・

包み紙を取り除くと、発泡スチロールっぽい容器が出てきました。
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フタを開けると・・・鰻の身が1匹分、ご飯の上に乗っている状態でした。
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香りも先ほど店先で漂っていたものとほぼ同じで、食欲をそそります。

出来上がってから、30分以上経っている状態ではありますが、まだ温かいです。
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さっそく、ご飯と一緒にいただきます。
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食べようとした時に、まず箸をいれただけで、少し驚きがありました。

私が過去に食べた経験で言えば、鰻といえば、皮の部分は結構弾力があって、身は箸で切れたとしても、皮まで切るのはなかなか難しいという印象。
ところが、これはというと、箸を入れただけで、皮の部分まで切り取ることができました。

これまでに私が食べて来た鰻が、たかが知れているということなのでしょうが・・・
この年にして鰻のイメージが少し変わった瞬間でした。

そして、いよいよそれを口の中に。

箸を入れた感想と同様に、鰻の身はふわっとしていて、非常に柔らか。
皮の部分も少し弾力がありましたが、これまでに食べて来た鰻の皮とは明らかに違う感じです。

味はというと、タレはあっさりしているようですが、味はしっかりとついております。
それでいて、うなぎ自体の味もしっかりと感じられて、非常においしい。

過去に食べた鰻の蒲焼きといえば、結構粘性の高いタレがかかっているイメージだったのですが、このタレはというと、それに比べるとさらっとした感じに思えます。

何よりも、タレがうなぎの身の味を阻害していないところが、非常に良いです。

うなぎの身自体の味と、タレの味が見事に組み合わさって、これが本来の鰻の蒲焼きなのかと感動を覚えるほど。

正直に言うと、過去に人から「鰻の蒲焼きはほとんどがタレの味」だという意見を聞いたことがあるのですが、それまでに私が食べた経験からも、その意見に賛同しておりました。

しかし、今日この「志津可」のうなぎを食べてみて、その意見は間違っていたなぁと。

鰻の味もしっかりあって、タレがそれを阻害していない鰻の蒲焼きこそが、真の鰻の蒲焼きだったんだと。

これまでに私が食べて来た鰻の蒲焼きは、鰻自体の味はかなり弱く、タレの味が強すぎるものばかり。
それが鰻の蒲焼きだと信じていたのですが・・・間違っていたんだなぁと。

隣で食べていた妻も、これは美味しいと。
とても鰻嫌いだったとは思えないほど、最後までぺろりと完食しておりました。

正直に言えば、「志津可」の鰻を食べるまでは、鰻の蒲焼きは本当にどこで食べてもそれほど変わらないもの・・・
産地が違っても、タレがかかっている以上、そんなに差はないだろうと思っておりました。
そのため、あのタレの味が食べたければ、味が似ている焼き鳥を食べた方が良いと思っておりました。

わざわざ高い金額を出してまで、鰻の蒲焼きにこだわる必要もないのではないかなぁとも・・・
だったら、焼き鳥を食べた方が安いから良いのではないかなぁと。

しかし、その考えが間違っているということが、本日になってようやく理解できました。

鰻の蒲焼きにしか味わうことができない味というのは、確かに存在しております。

焼き鳥とは全く違う、鰻の蒲焼きの味がそこには存在していて、しかもそれはかなり美味しいということが分かりました。

この味を知ってしまった以上、おそらくまた食べたくなるだろうなぁと。

ただ、価格を考えると、そうそう食べられるものではないなぁという気持ちもあったり・・・

しかし、よくよく考えてみれば、近所のスーパーでも国産の鰻のパックが2000円ぐらいしていることを考えれば、ご飯もいっしょになったこの「上折」の値段は、決してそれほど高いものではないのかなぁと。

機会があれば、また食べたいと思えるほどに、おいしい鰻の蒲焼きでした。