本日見かけたニュース記事にて、景気回復が戦後最長となった可能性があるというものがありました。
www.nikkei.com
記事によると、2012年12月から景気回復が始まって、2019年1月まで続くと74ヶ月間景気回復し続けているそうで、戦後最長となるのだそうです。
これまでは、2002年2月から2008年2月の73ヶ月が最長だったとのこと。
但し、今回の景気回復は、成長率が低いらしく、65~70年のいざなぎ景気は11.5%、2008年2月までの景気では1.6%に対して、今回の成長率は1.2%ということ。
そのため、「実感なき景気回復」との声もあるのだとか。
個人的な感想というか、実感としては、景気がそれほど良いとは感じておりませんし、回復しつつあるという感じもしません。
さらに言えば、実際のこの成長率が果たして真実の数字かどうかも、怪しく思えていたりもします。
というのも、この月例経済報告に使われている数字の算出に使用している数値の分析には、つい先日発覚した不適切調査のあった毎月勤労統計が使われているということ。
toyokeizai.net
国が出す統計数値に対しての信頼が揺らいでいる状態で、「成長率1.2%」という数字は、そういう意向で作られた数字である可能性が高いような気がしてしまいます。
記事によれば、
内閣府の担当者は「様々な指標を使って総合的に判断しており、景気認識に影響はない」とした。
とありますが、「様々な指標」と呼んでいる物が、果たして正しい集計方法で集計されたものかどうかも疑わしくなってきます。
つい先日のこともあるので、それこそ内閣府の思惑に合わせて「アベノミクス」が成功しているかのように見せるために、作られた数字である可能性が否定できないのではないかなぁと。
「景気が回復しつつある」と言っておかないと、国民のモチベーションが上がらないから、無理矢理そういう実体とは違うスローガンのようなものを唱えて、経済の悪化を誤摩化そうとしているような気がしてなりません。
ただ、それでも、そこにすがって生活するしかない状況であるならば、スローガンとして唱えるのは構わないと思います。
しかし、それを根拠として、国民生活に多くの負担を求めるような政策を進めるのは止めていただきたいかなぁと。