おきらく・ごくらく日記

野鳥とゲームとデジタルガジェットの日々

PS4「サイバーパンク2077」をクリアしました

先日クリアしたPS4「DEATH STRANDING(デスストランディング)」。
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クリアした直後からプレイを開始したのがPS4サイバーパンク2077」というゲームです。

発売前の評判が非常に高くて期待されていたものの、リリースされてからその不具合の多さやクオリティ面から一気に評価がガタ落ちしてしまい、一部では訴訟問題や商品の回収問題にまで発展してしまったゲームソフトです。

個人的には、発売前から気になっていて、予約しようかとも思っていたタイトルだったのですが、結局は予約には至りませんでした。

予約しなかった最大の理由としては、同じ会社が作って、今でも評価が高いPS4「ウィッチャー3」というゲームが、個人的にはいまいち楽しめなかったため。

ゲームを始めた時には、楽しめると思ってプレイしていたのですが、プレイするに従って、戦闘が単調に感じてしまいました。
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何より、戦い方にバリエーションが見出せないというか、アプローチ方法が少ないというのがイマイチ肌に合わず。
個人的には敵に気付かれずに倒すような戦い方が好きなので、暗殺だったり、狙撃だったりで倒せないゲームは楽しめないのかもしれません。
年とともに、反射神経が鈍っているせいか、アクション性の高い操作が下手になっているようで、その辺が影響しているのかもしれません。
そして、結局最後までプレイできませんでした。

そのため、同じ会社が作った「サイバーパンク2077」についても、その辺が気になったので、予約せずに様子見することにしていたら、大量の不具合が発生してしまい、ついにはPS4版が一時期、PSストアから販売停止状態にまでなってしまいました。
(現在は通常通り、ダウンロード版も販売されているようです。)

気になっていたゲームなので、プレイできなくなってしまうと、やっておけばよかったと少し後悔してしまいます。
一応ディスク版は引き続き店頭で販売されていた(在庫があった?)ので、そちらを入手してプレイしておりました。
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で、約2ヶ月近く(100時間以上)プレイして、本日エンディングの全パターンと思われるものを全て見ることができたので、個人的な感想などをまとめておこうかなぁと。
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先に簡単な感想というか、評価を言うと、個人的には非常に楽しめたゲームでした。
最新のアップデートでも、ハングアップをはじめとした不具合は発生しますが、それらのマイナス要素を加味しても、個人的にはかなりオススメできるゲームだと思いました。

今回もネタバレになるような内容が含まれている可能性もございますので、そういったことが嫌いな方はこの先を読み進められないことをオススメいたします。


ゲームの概要

「ナイトシティ」と呼ばれる近未来の巨大都市が舞台のサイバーパンクを題材としたオープンワールドアクションアドベンチャーゲームです。
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主人公はそこに暮らす傭兵として、様々な依頼や事件を解決していくことになります。
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その時代の人の体にはさまざまな電子機器や人工臓器が埋め込まれており、主人公も通常の武器や服のほかに、体の一部をサイバーウェア(人工臓器)によって強化することができます。
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そのため、戦闘においても、通常の銃器や近接武器の他に、敵の電子機器部分に対して攻撃(クイックハック)を仕掛けることができたりするので、様々なプレイスタイルで楽しむことが可能です。
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雑感

プレイして思ったのは、プレイスタイルとしては以前プレイした「Watch Dogs 2」に似ているかなぁと言う感じです。
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通常の装備している銃器や刀剣類の武器での戦闘方法のほかに、マップ上にある電子機器を利用して、敵の注意を引いたりカメラをコントロールして索敵したりもできます。
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敵が装備している電子機器に干渉して(クイックハック)ダメージを与えたりということがでます。
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カメラの映像を見ながら、そこに写っている敵にやオブジェクトに対してクイックハックすることも可能です。

そのため、攻略方法というかプレイしている感覚は「Watch Dogs」シリーズにかなり近いと感じました。

ただ、「Watch Dogs」シリーズでは、自分の移動ルートを確保するために高所作業車やクレーンなどを操作できたりしましたが、「サイバーパンク2077」ではそういった要素はありませんでした。
サイバーパンク2077」では、電子機器が体内に埋め込まれている近未来という設定のため、それらに干渉することで敵を攻撃して、行動不能にするための手段が多くそろっている感じでした。

そのため、戦闘におけるバリエーションが増えて、個人的には楽しめました。
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また、敵に気付かれずに背後から近づけば、テイクダウンを狙え、一撃で殺したり行動不能にすることも可能です。
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クラフトで武器を制作することも可能ですが、個人的にはこちらはあまり利用しませんでした。
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ゲーム内ではジョブと呼ばれる依頼(クエストやミッションのようなもの)が多数用意されており、ストーリーを追うためのメインジョブのほかに、クリアしなくても良いサイドジョブや、ランダムで発生するものなども多数用意されております。
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ジョブを追っている最中に、道中で別のジョブを請け負ったりして、常に複数のジョブを並行してプレイしているような感じです。
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請け負っているジョブや新規で受けることができるジョブに関連するポイントにはアイコンが表示されているので、フィールドを移動している最中に、それらのアイコンのポイントに立ち寄ってついでにクリアしたりという感じの進め方が可能です。

ジョブをクリアすれば、さまざまな報酬(お金や装備、乗り物など)が入手できます。
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フィールド上には多数の装備やアイテム(売却しかできないジャンクアイテムもあります)があり、そういったアイテム類を集めるためにジョブ(クエスト)と関係のないエリアを散策すると言う楽しみ方もできます。
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フィールド上には敵対勢力のメンバーも徘徊しております。
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ただ、危険地帯に立ち寄ったり、不用意に近づいたりしない限りは、いきなり戦闘になることはありません。
そのため、敵の可視範囲外から、先制攻撃で敵を攻撃したりすることも可能です。
敵対勢力には、ギャングや企業スタッフのほかに、NCPDという警察の役割を果たす機関も含まれており、間違ってNCPDに攻撃を仕掛けてしまうと、いきなりお尋ね者扱いされたりすることもあります。

プレイヤーが乗れる乗り物についても、自動車やバイクなど、かなりの種類が用意されております。
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フィールド上にある乗り物を勝手に乗り回すこともできますし、自分で購入したり、ジョブで入手することも可能です。
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入手した乗り物は、いつでも呼び出すことが可能となります。
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特定のイベントでしか乗れませんが、戦車のような乗り物に乗ることもできます。
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フィールドを移動しているだけで、様々なアイテムの回収ができたり、ジョブに遭遇したり、敵対勢力と戦うことができたりと、様々なイベントに遭遇できるので、走り回っているだけでも楽しめます。

発売当初の不具合の大量発生がなければ、発売前に噂されていた通りの神ゲー評価されていたかもしれないほどによくできたゲームだと思います。
それだけに、世の中の評価が非常に残念すぎると感じました。

実際に、個人的にはかなり気に入っておりますので、また何年かのちに新しいキャラクターを作って最初からプレイし始めるかもしれません。
一応、ゲームで性別は男女から選択でき、
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主人公の出自(ライフパス)も3種類から選択できますので、今回プレイしたキャラクターと違う性別、出自で新たにゲームをプレイするのも一興かと思っております。
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主人公の性別によって、新たに恋愛関係になるNPCも存在しているようですので、見ていないイベントシーンが見れたりするのかもしれません。
ちなみに、PS4版ではセクシャルシーンは全てカットされておりますので、人前でも安心して(?)ゲームをプレイできます。

ストーリーについて

主人公の「V」が、とある事件をきっかけにして、脳内に別の人格「ジョニーシルバーハンド」が同居することとなり、それを分離するために奮戦するというストーリーです。
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メインストーリーの流れはメインジョブと呼ばれるクエスト形式で進めることができます。
ジョブには、メインのストーリーを進めるもののほかに、主要な登場人物にまつわるものや、ランダムで発生するものなど、かなり多く用意されております。

主人公が傭兵であるため、フィクサーと呼ばれる仲介者から様々な依頼もジョブとして提供されます。
ジョブの発生ポイントの近くへ行くと、フィクサーから電話がかかってきて、それでジョブが開始されたりします。
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イベントなどで会話の選択肢が出現して、プレイヤーの行動を選択するシーンも多数あります。
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文字の色がオレンジ色の選択肢は、話が先へ流れる選択肢で、青文字の選択肢はもう少し深い情報を聞くことができる選択肢です。

また、プレイヤーの特定の能力値が必要となる選択肢なども存在しております。
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プレイヤーキャラクターと恋愛関係に進む登場人物もおり、選択肢次第で深い仲になることもできます。
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個人的にはストーリーについては楽しめました。
主人公にからんでくる主要人物のそれぞれに、サブイベントがいくつも用意されており、それらの人物への感情移入がしやすい感じでした。
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エンディングについても、数パターンが用意されております。
ただ、どのエンディングを選んだとしても、全員がハッピーエンドになるということはなく、「やはりそうなるのかぁ」という感じのエンディングばかりでした。

フィールドマップについて

近未来の巨大都市「ナイトシティ」のマップはかなり広めです。
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マップ上には様々なイベント(ジョブ)が用意されております。
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平面的な広さ以外にも、各建物は階層構造になっており、マップには高さもあるため、マップとしては少し複雑です。
ただし、マップ上では高層ビルであったとしても、実際にイベントなどで必要なフロア以外へは立ち入れないようになっているため、全ての建物の全てのフロアを自由に散策するということはできません。

また、特定のイベントでのみ入ることができるようになる建物なども存在しております。
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ファストトラベルも可能ですが、どこからでも移動できるわけではなく、マップ上に点在するファストトラベル用のポイントから他のファストトラベルポイントへ移動することができます。
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成長要素について

このゲームでは、レベルによる成長とは別に、「知力」「意思」などの能力値が用意されております。
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レベルアップによって能力値ポイントとパークポイントと呼ばれるポイントがもらえ、それらを振り分けてプレイヤーキャラクターを自分好みに育成していくことができます。
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プレイヤーの能力に直接影響するのは、スキルの中にあるパーク(特殊能力)ですが、パークをより効果的に使うには、スキルレベルを上げる必要があり、スキルレベルを上げるにはそれにまつわる行動を多く取ることで熟練度を上げる必要があります。
ただし、スキルレベルの上限は、そのスキルが属する能力値に振り分けられた値までとなるので、いくらパークにまつわる行動を取っても、スキル上昇の上限はそのスキルが属する能力値に振り分けられた値の上限までとなります。

例えば、敵を攻撃するのにサイバーデッキを使った電子攻撃(クイックハック)を繰り返していると、スキル「クイックハック」の熟練度が上がっていきその能力のレベルが上がると、使用時の効果にボーナスが追加されていきます。
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武器種ごとにもスキルが設定されているので、ハンドガンばかり使えばハンドガンのスキルが上がり、ライフルばかり使っているとライフルのスキルが上がります。
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また、パークによっては、習得するためにそれが属する能力値が一定以上必要なものもあります。

装備について

遠距離用の銃や近接用の武器、衣類のほかに、このゲームではサイバーウェアと呼ばれる人工臓器が装備として存在しております。
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腕や足、目や脳などのサイバーウェアを換装することで、あらたな能力(2段ジャンプや体力自動回復など)を追加することができます。

武器や衣類はいつでもどこでも換装できますが、サイバーウェアは街の医者(リパードック)でのみ換装可能です。
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サイバーウェアのうち、サイバーデッキと呼ばれるものが、敵に対して電子攻撃を仕掛けるための装備となります。
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全ての装備にはレアリティが存在しております。
また、装備によっては使用するための条件が設定されているものもあります。

武器や服には同じ名前のものであっても、その能力値による違いや、付加能力に違いがあり、より多くの付加能力があるものほど、レアリティが高くなります。
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そのため、同じ武器であっても、よりレアリティの高いものを入手するためのハクスラ的な要素も含まれております。

同じ武器で塗装違いというものも存在しています。
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また、同じ武器で同じレアリティであっても能力値に違いがあったりします。
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基本的には、プレイヤーのレベルが上がるほど、より強力な能力の武器が手に入るようです。

また、武器にもアタッチメントを装着でき、アタッチメントにもレアリティが存在しております。
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サイバーウェアや電子攻撃用装備についても、武器同様にレアリティが設定されておりますが、こちらは同じアイテムではレアリティが高いものほどパラメータ値(相手に与えるダメージの量)が増加するだけです。
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また、サイバーウェアについては、武器のように同一アイテムで同一レアリティであっても、能力(与えるダメージ値など)に差があるものがランダムで生成されるわけではなく、基本的に同アイテムで同レアリティのものは、能力値は同じものしか存在していないようです。

バグについて

リリース当初にはバグだらけでまともにプレイできないと聞いておりましたが、今はアップデートが重ねられて、バグは発生しますが、全くプレイできないと言うレベルではありません。

5〜6時間プレイすると、ハングアップするバグに遭遇する程度です。
通常のゲームよりは、ハングアップに遭遇する確率は高めですが、オートセーブもあるので、巻き戻しによるダメージは少なめです。
ただ、オートセーブも完全ではないので、ジョブをある程度進めたところで、こまめなセーブをこころがければそこまでは影響はないかなぁと。

あと、一度だけプレイデータをロードした直後に、ハングアップすることもありましたが、保存していたセーブデータが悪いわけではなく、ロードと同時に周囲の環境(NPCや街の中の設備など)の状況により発生していたもののようで、同じセーブデータを再度ロードすると、普通に進めることができました。

画面表示が乱れるバグなども存在しておりました。
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また、大量にドロップされているうち、取れないアイテムがあったりする細かなバグは残っておりますが、それらのいずれのバグも、ゲーム自体の面白さを損なうほどのものではないと感じております。