昨日(2019年1月16日)、ソニーから新しいAPS-Cミラーレスデジカメ「α6400」が発表されました。
www.sony.jp
現在販売中の「α6300」の後継モデルとなるようです。
AFのアルゴリズムは、同社上位機種の「α9」と同じものを使っているらしいので、前モデルよりもAFの精度や速度は上がっているのではないかなぁと。
ただし、ボディ内手ブレはないので、ボディ内手ブレが必要な場合は、現在発売中の「α6500」が購入候補になるのかもしれません。
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「α6300」と比べると、タッチパネルが搭載されたり、AFの速度が0.05秒から 0.02秒へと高速化されていたりとかなり強化されております。
それでいて、実売予想価格は「α6300」が発売された時よりも安くなっているという部分では、かなり戦略的な商品ではないのかなぁと。
価格的にも、スペック的にもかなり魅力的なデジカメではないでしょうか。
個人的には現在のレンズ資産がなければ、購入を検討する候補としては上がってきそうな仕上がりです。
ただ、そうだとしても、候補としては上がるのですが、最終的には購入はしないとは思います。
デジタル一眼カメラの個人的な用途として、野鳥写真の撮影なのですが、このカメラは恐らく私の野鳥撮影時のスタイルには向いていないかなぁと。
理由としては、
1、ミラーレスデジカメである
2、EVFの位置が良くない
1、については、以前からも何度かブログに書いておりますが、私は探鳥時に双眼鏡を持ち歩いておりません。
野鳥を発見した瞬間に、カメラを構えて、そのまま野鳥の姿を捕えるというのが、バードウォッチングでの私のスタイル。
そのため、センサーで捕えたものしか見る事ができないミラーレスカメラの場合は、センサーで捕えられないような撮影条件では、何も見る事ができなくなります。
例えば、暗いところや、逆光状態などでは、EVFでは野鳥の姿すら見る事が厳しくなります。
露出補正などをすれば、見えないことも無いかもしれませんが、それでは瞬間的に移動した野鳥を確認することが難しくなってしまいます。
なので、センサーを経由せずに肉眼でそのまま確認できる光学ファインダーが搭載されたカメラでないと個人的には厳しいかなぁと。
2、については、レンズ(センサー)とファインダーとの光軸のズレが野鳥撮影の時には厳しいです。
通常のデジタル一眼の場合は、レンズの真上にファインダーがあるため、光軸のズレは縦方向のみ。
なので、野鳥をフレーム内に捕える時には、縦方向のズレを考えるだけで撮影することができます。
ところが、SONYのAPS-Cミラーレスカメラは全て、レンジファインダー機のように、裏面から見た場合に本体の左上に配置されたものばかり。
こうなると、光軸のズレを縦だけではなく、横方向にも考えて撮影する必要があります。
実際に、現在もEVFとレンズの光軸が同じようにずれているコンパクトデジカメ「DSC-HX90V」を使っておりますが、フレーミングに関してはかなり苦労しており、どうしても数テンポ遅れてしまいます。
せっかくAFのスピードが早くても、被写体をフレームに入れるのに手間取ってしまっては、意味がありません。
個人的には、レンズの距離が稼げるAPS-Cは野鳥撮影には向いていると思うのですが、ソニーのAPS-C機については、上記の理由で野鳥撮影にはあまり向いていないのではないかなぁと思っております。
ソニーは本体の形で、フルサイズ機とAPS-C機を分けているとは思いますが、今の形では個人的にはソニーのAPS-C機は、購入対象にはなりにくいかなぁと。
ソニーもAPS-C機をフルサイズのデジカメと同じように、レンズの上にEVFが付けば、野鳥撮影でも使いやすいと思うのですが・・・