スペインで開催されている「MWC19 Barcelona」にて、ソニーからも新しいスマートフォンが4機種発表されました。
発表されたのはフラグシップの「Xperia 1(ワン)」、ミドルエンドの「Xperia 10(テン)」 「Xperia 10 Plus(テンプラス)」「Xperia L3」です。
「Xperia 1」「Xperia 10」「Xperia 10 Plus」はディスプレイの縦横比が21:9という従来にはなかった縦長ディスプレイを採用しているのが最大の特徴のようです
「Xperia L3」従来の他社機種などでも採用されている18:9のディスプレイです。
ディスプレイのサイズや解像度も異なっていて、「Xperia 1」は6.5インチ(4K:3,840×1,644ドット)の有機ELディスプレイ。
「Xperia 10」は6.0インチ(FHD+)「Xperia 10 Plus」は6.5インチ(FHD+)の液晶ディスプレイ。
「Xperia L3」は18:9比率の5.7インチ(HD+)の液晶ディスプレイ。
チップセットも「Xperia 1」はSnapdragon 855ですが、「Xperia 10」はSnapdragon 630、「Xperia 10 Plus」はSnapdragon 636、「Xperia L3」はMediaTekのHelio P22とそれぞれ異なっています。
メインカメラも「Xperia 1」は35mm換算時の焦点距離が26mm(F1.6)、52mm(F2.4)、16mm(F2.4)の3眼。
「Xperia 10」「Xperia 10 Plus」「Xperia L3」は2眼となっています。
「Xperia 1」については国内でのリリースが予定されているようですが、他の3機種については国内での取扱の有無は不明となっているようです。
現時点では、あまり多くの情報が無い状態なので、細かな部分は不明ですが、個人的に気になるのはやはりフラグシップ機の「Xperia 1」です。
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本体のデザインは「Xperia XZ3」から大きく変更され、フラットデザインで以前の「Xperia」シリーズのデザインに回帰したような感じ。
しかも指紋認証も本体右側側面に戻ったので、個人的には大歓迎な変更です。
ともなれば、現在使っている「Xperia XZ Premium」からの買い替えも視野に入ってくるかと思って「Xperia 1」に絞って情報を調べてみました。
まずはスペック的に気になるところの比較です。
Xperia 1 | Xperia XZ Premium | |
SoC | Snapdragon 855 | Snapdragon 835 |
ディスプレイ | 6.5インチ有機EL | 5.5インチ液晶 |
解像度 | 3,840×1,644 | 3840x2160 |
外部カメラ | 3眼(1200万画素) | 1眼(1920万画素) |
RAM | 6GB | 4GB |
ROM | 128GB | 64GB |
サイズ | 167x72x8.2 | 156×77×7.9 |
重さ | 180g | 191g |
サイズ的には幅が狭くなりますが、長さと厚みが増えます。
重さは軽くなるので、持ちやすくはなりそうな気がします。
ディスプレイサイズも大きくなりますが、解像度としては低くなるようです。
現在使用中の「Xperia XZ Premium」はテレビなどの4Kと同じ解像度の3840x2160。
対する「Xperia 1」は4Kとは言いつつも、長辺は3840と同じですが、短辺は1644と少し短めです。
となると、テレビなどの4K画像を「Xperia 1」で表示するとなれば、おそらく短辺に合わせた形で縮小されて表示されることになるのではないかなぁと。
せっかくの奇麗な画像も、ドットバイドットで表示されないとなると、かなり残念な気がします。
短辺の解像度を2160に合わせて、長辺の解像度を上げたディスプレイにしてくれれば、そういう心配もないのですが・・・
もしかしたらグループ会社が多くの映像コンテンツを持つソニーなので、今後色んな映画をシネマサイズとして3840x1644 にコンバートして、「Xperia 1」できれいに見えるようなものをリリースしていくのかもしれませんが・・・
ただ、テレビの4K準拠の映像コンテンツについては、「Xperia 1」の解像度では少し厳しいのかなぁと。
もしかしたら、短辺側を2160に合わせた21:9ディスプレイ搭載の「Xperia 1 Premium」というモデルも今後出てきたりするのでしょうか?
ディスプレイが液晶ではなく有機ELというのは、映像的にはきれいなのかもしれませんが、寿命でいうと、果たしてこれが良いのかはちょっと疑問だったりします。
液晶の寿命が6万時間に対して、有機ELの寿命が3万時間と約半分。
スマートフォンの買い替え期間が長くなっている現状では、同じスマートフォンを少しでも長く使いたいと考えれば、有機ELよりも液晶の方が安全なのではないかなぁと思ってしまいます。
とはいえ、3万時間といえば、1日24時間ディスプレイを付けた状態でも3年半は持つ長さなので、そこまで不安心する必要はないのかもしれませんが・・・
あと、イヤホンジャックが「Xperia 1」にはなくて、「Xperia 10」「Xperia 10 Plus」「Xperia L3」には付いています。
フラグシップ機からは機能を省いて、ミドルエンド機に機能を残すというのは、少々片手落ちかなぁと。
ミドルエンド機の機能を全て包括して、その上でスペックが高いというのが本来のフラグシップ機の姿ではないのかなぁと。
その辺、先に発表されたサムスンの「Galaxy S10」シリーズの方が、ラインナップとしてはお見事かなぁと。
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SoCは3機種とも同じものを使っているので、どれを選んでもほぼ同じ体験ができるというのは、選択する側としても助かります。
さすがはスマートフォンのシェア世界第1位だけはあるなぁと。
また、カメラ機能については、有効が素数は下がった物の、焦点距離で3眼に増えたという部分では、色んなシチュエーションに対応できそうなので、一応は進化しているかなぁと。
で、結局トータルとして検討した結果はというと・・・
結論としては、今回も見送りで良いのではないかなぁと。
少し前までは、年に一度ぐらいの頻度で新しい機種に買い替えておりましたが、今は買い替えたいと思うほどの機能も増えておりませんし・・・
もし、今使っている「Xperia XZ Premium」が壊れたりして使えなくなれば、購入候補としては、「Xperia 1」はアリだと思っております。
ただ、今私が使う限りにおいては、機能的にも「Xperia XZ Premium」が必要十分なので、新たに買い替えるほどは「Xperia 1」には魅力はないかなぁと。