おきらく・ごくらく日記

野鳥とゲームとデジタルガジェットの日々

Nintendo Switch「ポケモン レジェンズ アルセウス」をクリアしました

ポケモンシリーズは「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」までは新作が発売されるたびに発売日に買ってプレイしておりました。

その後に発売されたリメイク作品「ポケットモンスター ハートゴールドソウルシルバー」についても、発売と同時に購入。

しかし、新作が出るに従い、登場するポケモンの魅力が減っていき、その次にリリースされた「ポケットモンスター ブラック・ホワイト」では購入を見送ることに。
それ以降、ポケモンシリーズからは遠ざかっておりました。

一応、数年後に安売りされていた「ポケットモンスター ホワイト」を購入してプレイしましたが、昔ほど面白いとは感じられなくなっておりました。
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従来のポケモンの流れを踏襲しており、特に目新しさはありませんでした。
やっていることがシリーズ通してほとんど同じとなると、新作を買う理由はと言えば、新しいポケモン(キャラクター)に魅力を感じるかどうか。

一応、沢山の種類のポケモンを集めるというコアな遊びの部分については、個人的には嫌いではないので、ポケモンシリーズが嫌いになったというわけではありません。
ただ、新作が出ても、目新しさをあまり感じない作りに、飽きてしまったので遠ざかっており、新作が出てもあまり興味を持てなかったという感じです。

そんなポケモンシリーズですが、今回久しぶりに購入してみようと思ったのは、従来のポケモンシリーズとは毛色が違っていて、もしかしたら新しい展開が見られるかもと思ったため。

従来のポケモンシリーズでは、戦闘はコマンド入力式。
手持ちポケモンを使って、相手のポケモンと戦闘を行います。
新たなポケモンをゲットするには、野生のポケモンと戦闘し、弱らせておいてからモンスターボールを投げて捕獲するという流れ。
そこにはアクション要素は一切ありませんでした。

ところが、今回Nintendo Switchで発売された「ポケモン レジェンズ アルセウス」は、ポケモンの攻撃をアクション要素で回避したり、野生のポケモンを戦闘なしでモンスターボールを投げて捕獲できたりと従来とは少し毛色が違う感じ。

もしかしたらポケモンシリーズに新しい風を吹き込んでくれるのかもと少し期待して購入してみることに。
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そして、プレイして、とりあえずゲームをクリアするところ(アルセウスの捕獲)まではプレイしたので、感想などをまとめておこうかなぁと。
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プレイ時間としては約80時間ほどで、全ての任務もクリア済みです。
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ただし、本作ではニンテンドースイッチ のほかのポケモンゲームがあれば、追加で任務が発生するらしいのですが、私はそれらのソフトを買っていないので、その追加任務についてはプレイしておりません。

いつものようにネタバレが含まれている可能性がありますので、そういうことが嫌いな方は、この先を読まれない方がよいかと思います。


概要

ヒスイ地方を冒険し、ポケモン図鑑を完成させることがゲームの目的となります。
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従来のポケモンシリーズと同様に、最初に3体のポケモンから1体選択してプレイを開始します。
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従来のポケモン同様に、モンスターボールを使ってポケモンをゲットし、たくさんのポケモンを集めたり、育てることができます。
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従来のシリーズでは、野生のポケモンをゲットするにはコマンド選択式の戦闘中にモンスターボールを投げる必要がありましたが、今作では野生のポケモンに気づかれる前に、モンスターボールを投げて戦闘なしでそのままゲットすることが可能です。
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ただし、モンスターボールを当てても、ゲットできるかどうかは内部判定となり、ゲットに失敗すると、野生のポケモンにこちらの存在を気づかれてしまいます。
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野生のポケモンに気づかれると、そのポケモンが持っている技でプレイヤーを攻撃してきますので、プレイヤーはアクションゲームのように立ち回る必要があります。
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ポケモンの攻撃を受け続けると、ダメージが蓄積し、一定までダメージがたまると、ゲームオーバーとなります。
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プレイヤーのダメージは、アイテムによる回復ができません。
ダメージはポケモンに見つかっていない状態を維持することで、自動的に回復します。

図鑑にはポケモンごとに研究レベルがあり、研究レベルが上がることで、そのポケモンについての詳細情報が追記されていきます。
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ポケモン個別でさまざまなタスク(例:みつからずにポケモンを捕獲するなど)が設定されており、それらを複数達成することで、研究レベルが上がります。
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図鑑のレベルを上げることで、団員レベルが上がります。
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ヒスイ地方はいくつかのエリアに分かれており、冒険するエリアを選択すると、村へ戻らないと他のエリアへ移動することはできません。
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団員レベルが上がることで、新しいエリアへ入ることができるようになります。
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調査はベースキャンプと呼ばれる拠点から開始され、ベースキャンプではアイテムの売買や手持ちポケモンの入れ替え、さらには道具作成のクラフト台に保管ボックスなどの設備が用意されております。

また、敵に見つかっていない状態であれば、フィルド上からファストトラベルでベースキャンプへ戻ることも可能です。
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各エリアのベースキャンプは最初は入り口の1つだけで、任務を達成することで、新しいベースキャンプが増えます。
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各エリア内には、物語の進行に応じて「キング」「クイーン」と呼ばれるあらぶるポケモンがプレイヤーの行手を阻みます。
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それらのあらぶるポケモンとの戦いは、「シズメダマ」と呼ばれるアイテムをぶつける必要があり、アクションとポケモンを使ったコマンドバトルが混在する内容となっております。
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あらぶるポケモンの攻撃をアクションで交わしながら「シズメダマ」を当て続け、チャンスがくれば、ポケモンを投げてコマンドバトル。
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コマンドバトルに勝てば、大きな隙ができるので、その間「シズメダマ」を当てて、ゲージを最後まで削れば勝利となります。
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ポケモンライドと呼ばれる特別なポケモンに乗って、移動することも可能です。
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乗ることができるポケモンは決まっており、手持ちのポケモンから自由に乗れるというわけではありません。
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ゲームの中には、ストーリーを進行させるメイン任務と、いろんなキャラクターから依頼されるサブ任務があります。
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主人公キャラクターの見た目が変わる服装もいくつか用意されております。
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ただし、服装は見た目が変わるだけで、主人公のパラメータを変化させる要素はありませんでした。

フィールドでは素材を収集することができます。
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素材を集めて、道具を作り出すクラフト要素もありました。
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アクション要素は面白いが物足りなさも

今作で追加されたアクション要素はこれまでのポケモンにはないゲーム感覚で、個人的にはアリだと感じました。
ポケモンから隠れてモンスターボールを当ててゲットたり、
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攻撃を回避したりと、遊びの幅を広げてくれました。
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アクションとしては、個人的にはそこまで難しさを感じませんでしたが、人によっては難しいと感じることもあるのかもしれません。

一応アクションが苦手な人でも、ポケモンを使ったコマンドバトルで解決する方法が取れるので、先へ進むことはできるのではないかと思います。
ただし、ゲームを進行させる上で、あらぶるポケモンとのアクションは必ず発生し、それに対しての救済手段がないので、アクションゲームが苦手な人にとっては厳しいのかもしれません。
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個人的には、最後のアルセウスだけがかなり難しいと感じました。
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アクションで負けると、その場でコンティニューできる救済措置もあるようです。
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(多分「ゲージひきつぎ」でコンティニューになると思うのですが、意地があったので選択しておらず、効果は不明です。)

服装が変更できるので、その服装でアクションを補助してくれるような機能・・・ダメージを受けにくくなる、見つかりにくくなる・・・などがあれば、良かったのではないでしょうか。
あと、モンスターボールを背後から当てることでポケモンをゲットしやすくなるのですが、そのゲットしやすいという効果が今ひとつ分かりにくいようにも感じました。
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できればもう少し上達した人向けに、FPSのヘッドショットのように、確実に仕留めることができる(捕獲できる)ような仕組みがあると良かったかなぁと。
狙うポイントや、近づけた距離などで確実に捕獲できるような仕組みがあると良かったかなぁと。
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ポケモンバトルも少し変化

ポケモン同士のバトルは従来と同じで、攻撃する際に使用する技を選ぶコマンドバトルになっております。
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ただ、今作では同じ技でも「早業」と「力業」という2つの選択肢が増えたことで、戦略性に少し幅が出ております。
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「早業」は技の威力が弱まる反面、攻撃回数が少し多くなることがあります。
「力業」は技の威力が上がりますが、攻撃回数が減ってしまうことがあります。
選択しなかった場合は、通常攻撃となり、敵と味方は交互に攻撃を行う形になりますが、「早業」や「力業」を選ぶと、攻撃の順番が早まったり遅まったりして、攻撃順番が変動します。
ただ、「早業」を出したからといって、すぐに2回連続で攻撃できるというわけではないようで、その辺の仕組みが表面上では分かりにくく感じられました。
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一応、技を出した時の攻撃順番は、選択した時点で表示されるので、それを見て出すか出さないかを決めることはできます。
対人戦であれば、この辺の駆け引きが出てくるのかもしれませんが、ソロプレイをした限りでは、ポケモンを捕獲するために技の威力を弱める時に「早業」を選ぶぐらいしか使い道が分かりませんでした。

野生のポケモンに気づかれたことがわかりにくい

野生のポケモンを捕獲するには、気づかれずにモンスターボールを当てる必要があります。
(一部気づかれてもモンスターボールを当てて捕獲できる平和的なポケモンもいますが)
ポケモンがこちらに気づいたかどうかは、ポケモンの上に表示される吹き出しがヒントとして表示されます。
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そのため、気づかれたとしても、距離をとったり、岩や木の後ろに隠れたり、草むらに入ったりして、やり過ごすことができます。
ところが、画面の外・・・すなわちカメラ画角の範囲外にいるポケモンについては、そういったヒントは一切表示されないため、いきなり見つかった状態(画面上部に赤色の目のアイコンが表示される)になってしまいます。
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野生のポケモンをゲットしようとバレないように近づいていると、画面に表示されていないポケモンに気づかれてしまうことが多々ありました。
また、目標のポケモンへ到達するために、途中のポケモンを捕獲して進んでいても、通り過ぎた同じポイントから新しくポケモンが出現することがあるため、いつのまにかその新しく出現したポケモンに気づかれてしまったりします。
ポケモンに見つからないようにすることがゲームの遊びの大きな要素の一つである以上、画面外のポケモンの状況についても、ある程度わかるような仕組みを用意して欲しかったかなぁと。
例えば、FPSのように、こちらに気づきそうなポケモンがいたら、その方向がわかるようなレーダーというか、ヒントの表示などがあるともう少し良かったかなぁと。
あと、野生のポケモンに気づかれた後のリカバリ方法が少ないのも少し残念な点です。
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見つかった後、ポケモンバトルをするか、距離を離れるかぐらいしか手がありません。(特定のアイテムをぶつけるというのもありますが・・・)
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例えば、ピンチをチャンスに変えるような仕組み・・・ポケモンの攻撃を間一髪で回避できたら、モンスターボールを当てることができるチャンスに変わるとか・・・そういうものがあれば遊びの戦略の幅も広がったかなぁと思ったりします。

研究レベルを上げるのが面倒くさい

新しいポケモンと出会い、そのポケモンをゲットする(捕獲する)というのは好きです。
図鑑に新しいポケモンの情報が追加されていくのは、収集欲を満たしてくれます。
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ただ、研究レベルを上げるために、同じポケモンを何度も捕獲しないといけないというのは、正直いうと面倒臭いです。
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研究レベルを上げて研究ポイントを貯めないと、団員レベルが上がらず、団員レベルが上がらないと、新しいエリアへ行けなかったり、高いレベルのポケモンを扱えなかったりします。
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研究レベルを上げるという部分で、同じポケモンを何度も捕獲する作業が発生してくるのは少々残念な作りかなぁと。
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研究レベルはやり込み要素として用意し、やりたい人だけがやるようにして、ゲームの進行上は何度も同じポケモンを捕獲しなくても良いようにしてもらえると良かったかなぁと。

ポケモンへの愛着が湧きづらい

これまでのポケモンシリーズでは、気に入ったポケモンを連れ歩き、レベルを上げながらゴールを目指すという遊び方をしておりました。
ところが、今作では「オヤブン」と呼ばれるレベルが少し高いポケモンが存在しており、戦闘なしでもそれを捕獲することができます。
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その結果、捕獲できると、手持ちで育てていたポケモンよりもレベルが高くて強いため、連れ歩くポケモンと入れ替えた方が進めやすい感じです。
さらに、つれているポケモンであれば、野生のポケモンを捕獲するだけでも経験値が上がるので、レベル上げのために何度もバトルをする必要はないので、ポケモンバトルの重要度もかなり薄まっております。
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結果、ポケモンを苦労して育てる必要がないため、ポケモンへの愛着があまり湧きませんでした。
対人戦をプレイする人にとっては、おそらく育成も重要だとは思うのですが、このゲームを最後まで進める点に限っては、育成する必要はほとんどないと思います。

アクションとポケモンバトルの関連性

ポケモンである以上は仕方がないことかもしれませんが、コマンドバトルによるポケモンバトルと、アクション部分とが完全に切り分かれた作りになっているので、個人的には取ってつけた感がいまいち拭えないと思いました。
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野生ポケモンに隠れたり、攻撃を回避したりというアクションをしている最中に、手持ちのモンスターボールを投げてポケモンバトルになった瞬間に、コマンドバトルに切る変わるというのが、それまでのゲームの流れを止めてしまうような感じで、今ひとつしっくりきませんでした。
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従来のポケモンファンには評価が分かれるとは思いますが、せっかくアクションがあるのですから、ポケモンバトルももう少しアクションに寄せた戦い方にした方が良かったのかなぁと思いました。
ポッ拳」とまではいかないまでも、手持ちのポケモン(とその技)を使って、あらぶるポケモンとの戦闘のようなアクションバトルをしてくれる方が、しっくり来るような気がします。

まとめ

ポケモンでありつつも、アクション要素が加わっているので、従来のシリーズとは違った感覚でプレイをすることができ、個人的にはかろうじてOKかなぁと思っております。
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ただ、アクション要素が加わったことによって、バトルなしでポケモンを捕獲でき、ポケモンバトルのウェイトが薄まってしまい、結果ポケモンを育成する必要性が薄まって、ポケモンへの愛着も薄まっているような感じもします。
アクション部分についても、回避とポケモン捕獲のそれぞれでもう少し遊び方の工夫ができるような仕組みになっていればよかったのになぁという感じです。
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ポケモンシリーズとしても、アクションゲームとして見ても少し中途半端な印象なので、次回作が出るのであれば、そのあたりをもう少し練り込んでもらえたら嬉しいかなぁと。