バッテリーの劣化による不意のシャットダウンを防ぐ為に、iPhoneの性能を意図的に下げていた問題。
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iPhone6 / 6s / SE などで、iOS 10.2.1から実装されているそうです。
iPhone7 では、iOS11.2 から実装されているのだとか。
この機能制限は、今後のモデルでも行われていくそうです。
となると、現在販売中の iPhoneX や iPhone8 についても、来年にはおそらく同じ措置がとられることになるのかなぁと。
さすがに10万円越えの端末が1年しかパフォーマンスが良い状態を維持できないというのは、あまりにもひどすぎると思うのですが・・・
いずれにしても、ユーザーにそういった機能が一切の告知なしで、勝手に実装されていた点で、かなりの悪意を感じてしまいます。
高いお金を出して購入した iPhone が、わずか1年程度でパフォーマンスを落とされてしまうというのは、あまりにもひどい話かと。
Apple は、「最高のエクスペリエンスを提供する」ためと言っておりますが、性能が低下して、何が最高のエクスペリエンスなのかと。
その結果、アメリカでは集団訴訟へ発展しているようですが・・・
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Apple は新機種が売れなくなったことに対して、買い替えを促すための対応ではないと言っておりますが・・・
Apple の発表通りであれば、実際にはバッテリーを交換すれば、機能制限を受けないと言っておりますが、果たして実際にどうなのか・・・
さらには、バッテリー交換サービスの存在をあまり通知していないというのも、非常に問題があるのではないかなぁと。
使っている機種のセキュリティ対応の為にと iOSをアップデートしたはずが、新しい iOSにはバッテリーによる機能制限がこっそりと仕込まれていて、動作が重くなってしまった。
そこへ、これまでよりも性能が何割以上アップした新しい iPhone が発売されたとなれば・・・新機種への買い替えを促しているとしか思えないかなと。
性能制限をこっそりと仕込んでいるのは詐欺に近い行為ではないかなぁと。
こうなると、毎年新しい iPhone が発表されるたびに、前モデルから性能が何割以上アップしているという発表も、かなり眉唾ものかなぁと疑心暗鬼になってしまいます。
バッテリーが劣化してパフォーマンスが低下している前モデルと、新しくリリースされてバッテリーが新品の新モデルとを比較すれば、かなり性能がアップしているように見せることもできますし・・・
iOS 9.2.1 ぐらいから iOS のアップデート通知が頻繁にくるようになったのは、もしかしたらこの機能を実装して、買い替えを促進させる布石だったのかもしれませんね。
アップデートしなければ、ずっと毎日のようにその通知が表示されて、キャンセルするのもいちいち手間で操作を邪魔される状態は、ある意味端末を人質にとって、新しい端末を買わせる行為に近いのではないかなぁと。
ユーザーが任意でアップデートをするかしないか、した場合のメリットとデメリット、しなかった場合のメリットとデメリットを告知して、iOSのアップデートをユーザーが自由に選択できていれば、そういった批判もなかったかもしれません。
もしくは、OS自体にそういうモードスイッチを用意して、ユーザーが任意で選べるようにする機能。
バッテリー低下に伴う機能制限のオン・オフを行えるようにして、不意のシャットダウンが怖い人は機能制限をオンに、リスクがあっても性能重視という人は機能をオフにするということで、ユーザーに選択肢を与えれば良かったのではないかなぁと。
個人的には、アップデートしたくないのにしつこく iOSのアップデート通知が来るのがいやで、脱 iPhone したのですが、図らずも正解だったのかもしれませんね。
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個人的には、ここまでひどい対応をするとは思ってなかったので、新しいモデルが出て、デザイン的に気に入れば再び iPhone に戻ることも視野に入れていたのですが・・・
今回の一件を受けて、やはり Apple は企業としてもう終わっているのかもしれないなぁという思いが強くなってしまいました。
現時点では、iOSのみが取りざたされておりますが、もしかしたら Mac にも似たような機能が加わっているのではないかなぁと。
毎年のように OS のメジャーアップデートを行っているという点で、かなりの怪しさを感じてしまいます。
もっとも、iPhone と違って、 Mac の場合は、アップデートの通知が画面全体に出るわけではないので、画面右上の通知を無視すれば、アップデートしなくても大丈夫なので、現状では放置しておりますが・・・
果たして今回の一件で、Apple はどのような対応をしてくるのか。
対応次第では、次の iPhone の売れ行きは、かなり厳しくなるのではないでしょうか。