昨日亡くなった我が家の愛犬。
愛犬の名前は「リンク」という名でした。
これは、9年前に我が家にやって来た時に、ゲーム好きの我が家において「ゼルダの伝説」というゲームの主人公である勇者にちなんで付けた名前でした。
その我が家の勇者が戦っても勝つことができなかった「自己免疫性溶血性貧血」との戦歴を残しておきたいと思います。
もしかしたら、何の役にも立たない情報かもしれません。
しかし、もし今同じ病気で戦っている子がいて、少しでもその戦いに勝つための一助となれば幸いです。
血液検査の各値の意味とそれぞれの正常値(ワンコにとって)
名称 | 意味 | 正常値 |
WBC | 白血球 | 60〜170 x102uL |
RBC | 赤血球 | 550 x104uL以上 |
HGB | ヘモグロビン量 | 12 g/dL以上 |
HCT | 血液中に含まれる赤血球の割合 | 40〜50 % |
PLT | 血小板の量 | 20 x104uL以上 |
GPT-PS | 肝臓の値 | 54 U/l以下 |
TBIL-PS | 肝臓の値 | 0.5 mg/dl以下 |
cCRP | 炎症の発症を調べる目安 | 0.7 以下 |
ということだそうです。
2016/5/14 (フィラリア予防のための血液検査)
WBC | 114 | 正常 |
RBC | 846 | 正常 |
HGB | 16.9 | 正常 |
HCT | 52.8 | 高(+2.8%) |
PLT | 23.2 | 正常 |
GPT-PS | 30 | 正常 |
TBIL-PS | 0.2 | 正常 |
cCRP | 1.5 | 高(+0.8) |
一応全ての数値がだいたい正常値です。
炎症を表す cCRP が少し高いのですが、特に問題はないとの見立てで、フィラリア予防の薬をもらいました。
※この商品は注意事項を確認の上オーダー下さい【同梱不可】【宅配不可】【クレジットカード決... |
6/2 調子が悪く見えた翌日
WBC | 173 | 高(+3) |
RBC | 604 | 高(+54) |
HGB | 12.3 | 正常 |
HCT | 39.5 | 低(-0.5) |
PLT | 10 | 低(-10) |
GPT-PS | 未測定 | |
TBIL-PS | 未測定 | |
cCRP | 7.0 | 多(+6.3) |
毎晩行っていた散歩に、前日行きたがらず、結局はマンションの外周を1周回っただけで帰宅。
ご飯もあまり食べておらず、どうも少し体温が高くて元気がなかったので、かかりつけの獣医へ連れて行きました。
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後から聞いた話では、先生がこの時点で「自己免疫性溶血性貧血」の疑いがあったので、飼い主の私と妻に黙って、抗生物質を投与しておいてくれたそうです。
6/3 獣医へ通院せず
それほどの危険な状態とは分からず、近日中に来てくださいという事だったので、通院しませんでした。
6/4 近日中と言われて通院
WBC | 280 | 高(+110) |
RBC | 435 | 低(-115) |
HGB | 8.9 | 低(-3.1) |
HCT | 29 | 低(-11) |
PLT | 9.1 | 低(-10.9) |
GPT-PS | 20 | 正常 |
TBIL-PS | 0.5 | 正常 |
cCRP | 7.0 | 高(+6.3) |
一昨日に近日中に来てほしいと言われていたので、土曜日に通院。
そして、「自己免疫性溶血性貧血」であろうということが判明しました。
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病名を聞いてもよくわからなかったので、帰宅後に調べてみたものの、少し楽観視しておりました。
この時にもっと焦って後から投与する「ガンマガード」や輸血などの対応を考えておけば、もしかしたら結果は変わっていたかもしれません。
6/5 日曜日でも投薬のために通院
日曜日のために、投薬のみで血液検査は行っておりません 。
状況がイマイチ把握できておりませんでしたが、とりあえずしばらくは毎日のように注射での投薬が必要ということで、日曜日にも獣医さんへ通院して、注射を打ってもらっておりました。
6/6 抗生物質でも肝臓はまだ大丈夫
WBC | 288 | 高(+118) |
RBC | 481 | 低(-69) |
HGB | 9.9 | 低(-2.1) |
HCT | 32.5 | 低(-7.5) |
PLT | 14.9 | 低(-5.1) |
GPT-PS | 24 | 正常 |
TBIL-PS | 1.2 | 高(+0.7) |
cCRP | 6.6 | 高(+5.9) |
抗生物質などの注射を投与すると、肝臓の値が心配になるが、我が家のワンコは幸い肝臓が強いらしく、それほど肝臓の値が高くならないと言われ、引き続き毎日来るようにと言われました。
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この時、毎日の通院とともに気になっていたのは、ケリのことで、ワンコは投薬していれば、改善するものと高をくくっておりました。
6/7 食事を摂らず、多飲多尿の日々
WBC | 298 | 高(+128) |
RBC | 522 | 低(-28) |
HGB | 11.0 | 低(-1.0) |
HCT | 35.5 | 低(-4.5) |
PLT | 17.3 | 低(-2.7) |
GPT-PS | 29 | 正常 |
TBIL-PS | 1.2 | 高(+0.7) |
cCRP | 6.6 | 高(+5.9) |
病気になってからあまり食事を摂っていないワンコ。
後から考えれば、食事を無理にでも摂らせるべきだったかなぁと。
ご飯は食べませんが、水はやたらと飲み、さらに尿もかなり出ました。
普段使っている安いペットシートでは尿を吸収しきれないので、少し高めの国産ペットシートを買ってきました。
そのおかげで、糞の方もほとんど液体に近い状態。
夜中家族が寝ている時に糞をしていたらしく、それがお尻や足などについた状態で、歩き回って、朝起きた時には床で寝ている私と妻の布団が糞の足跡まみれになっておりました。
糞がついて気持ち悪かったのかも知れませんが、気付いてやれず、朝までその状態で可哀想なことをしました。
6/8 炎症が一向におさまらず
WBC | 301 | 高(+131) |
RBC | 482 | 低(-68) |
HGB | 10.2 | 低(-1.8) |
HCT | 32.8 | 低(-7.2) |
PLT | 14.4 | 低(-5.6) |
GPT-PS | 28 | 正常 |
TBIL-PS | 1.1 | 高(+0.6) |
cCRP | 5.8 | 高(+5.1) |
毎日の通院で、そろそろ治って通院間隔を伸ばしても良くならないかなぁと思い始めておりましたが、炎症の値が一向に収まらないと言われ、もしかしたらお腹が弱っているのかということで、ビオフェルミンのようなお腹の薬を追加で出してもらいました。
6/9 サンプルでもらったドッグフード全滅
WBC | 310 | 高(+140) |
RBC | 490 | 低(-60) |
HGB | 10.5 | 低(-1.5) |
HCT | 33.3 | 低(-6.7) |
PLT | 12.5 | 低(-7.5) |
GPT-PS | 30 | 正常 |
TBIL-PS | 0.7 | 高(+0.2) |
cCRP | 4.8 | 高(+4.1) |
前日に先生に食事をほとんど摂らないと伝えると、病院にあったドッグフードのサンプルを沢山くださいました。
それらを1つずつワンコに食べさせようとしたものの・・・全滅。
全く食べませんでした。
その事を伝えると、今度は注射器と流動食を出してくれました。
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とりあえず、何とか血を作らないといけないと妻がスーパーで鶏の肝を買って来て、ゆがいたものを食べさせたところ、2切れだけ食べたそうです。
後は鶏のササミとりんごを食べたので、注射器での流動食は見合わせました。
今からして思えば、食事をしないと血が作られないことを考えると、少し食べたぐらいで安心してしまわずに、この時点から注射器で無理矢理にでも流動食を食べさせておけば、結果は変わったのかなぁと。
6/10 注射器で流動食を食べさせる
WBC | 274 | 高(+104) |
RBC | 481 | 低(-69) |
HGB | 10.4 | 低(-1.6) |
HCT | 32.8 | 低(-7.2) |
PLT | 10.9 | 低(-9.1) |
GPT-PS | 42 | 正常 |
TBIL-PS | 1.3 | 高(+0.8) |
cCRP | 5.5 | 高(+4.8) |
未だに貧血は改善されず、やはり食事が大事かと、針のない注射器で流動食を与えることに。
ただ、無理矢理注射器で口の中に流し込むので、ワンコがかなりいやがり、本来1日に摂取しないといけない流動食を与えることができず。
小さな注射器で2回ほど与えただけとなりました。
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6/11 再びフンまみれ
WBC | 262 | 高(+92) |
RBC | 410 | 低(-140) |
HGB | 8.9 | 低(-3.1) |
HCT | 28.1 | 低(-11.9) |
PLT | 9.4 | 低(-10.6) |
GPT-PS | 41 | 正常 |
TBIL-PS | 0.9 | 高(+0.4) |
cCRP | 4.6 | 高(+3.9) |
夜に再び液体に近いフンをしたため、先日に引き続き布団がフンまみれとなってしまいました。
やはりもっと食事・・・できれば固形物を食べさせないとダメなのかもしれませんが、ワンコに食欲がなく・・・あまり与えられなかったのがやはり体調を悪化させることになったのかもしれません。
6/12 別の病気の疑いがかかる
日曜日のために、投薬のみで血液検査は行っておりません
流動食が減っていたので、追加でもらおうと思ったら、日曜日で看護婦さんがお休みのため、先生は保管場所が分からず、看護婦さんに電話してくれていたそうですが、連絡が取れなかったそうです。
また、治りがあまりにも遅いので、他の先生にも相談してくれていたらしく、採取していた血液をその先生にも診てもらったところ、血中に黒い点が2つあり、それが血小板の残骸なのか、それともダニ由来の別の病気「バベシア症」のものかもという疑いが。
ただ、この病気は大阪では南の方で発症事例があるものの、この辺ではほとんど見かけないので、過去に南の方へ行った事はないかと聞かれました。
数年前までさかのぼれば色々キャンプへ連れて行ったりもしたことがあるので、可能性としてはあるかもしないということに。
日曜日なのでそれの検査用の採血はできないということで、明日採血して、その検査に回してもらうことになりました。
「バベシア症」だと、治療方法を変えないと行けないそうで・・・ちょっと不安になります。
6/13 「バベシア症」のチェックのための採血
WBC | 363 | 高(+193) |
RBC | 379 | 低(-171) |
HGB | 7.9 | 低(-4.1) |
HCT | 26.4 | 低(-13.6) |
PLT | 25.9 | 正常 |
GPT-PS | 64 | 高(+10) |
TBIL-PS | 1.0 | 高(+0.5) |
cCRP | 6.3 | 高(+5.6) |
毎日の採血によって、前足から採血していたのがとれなくなって、後ろ足からも採血することに。
日曜日に新たに疑いが出た「バベシア症」の検査用の血液も採取することに。
赤血球の量も低下しているので、もしかしたら「ガンマガード」を投与するか、輸血などの必要があるかもしれないとのこと。
ただ、「ガンマガード」を投与するとなると、金額的にもかなり高くなるので、検討しておいてほしいと言われました。
輸血をするとなると、この病院ではできないので、他の病院へ行ってもらうしかないとも聞かされます。
肝臓の値もここに来て上昇して正常値を上回ってきました。
ワンコの体にかなり負担がかかって来ていることも分かります。
そんなギリギリになってからの決断が、やはり失敗だったのかもしれません。
獣医さんからの帰宅後、食欲が少し戻ったのか、大好きだったおやつが欲しいとねだられたので食べさせました。
少しでも食べ物を食べておかないといけないと思って、与えました。さらには、もう一つのササミタイプのおやつも食べさせてみました。
しかし、消化がしにくかったのか、昼頃に吐き戻してしまいました。
これまでに何を与えても食べようとしてくれなかったので、珍しく欲しがったので与えてみたのですが・・・
やはり、消化の良い食べ物以外は、欲しがっても与えるべきではなかったのかもしれません。
6/14 ガンマガードの投与を決断
WBC | 466 | 高(+296) |
RBC | 337 | 低(-213) |
HGB | 7.4 | 低(-4.6) |
HCT | 23.6 | 低(-16.4) |
PLT | 9.0 | 低(-11) |
GPT-PS | 64 | 高(+10) |
TBIL-PS | 1.1 | 高(+0.6) |
cCRP | 5.6 | 高(+4.9) |
血中のHCTの値が一向に下げ止まらず、ガンマガードの投与を決断しました。
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今にして思えば、もっと早くに投与しておけば、結果は変わっていたのかなぁという思いがあります。
金額的に高価ということもありますが、それよりも副作用のアナフィラキシーが怖くて、投与することをためらっておりました。
しかし、これ以上下がる前に、何とか進行を止めないといけないという思いから、ガンマガードの投与を決断しました。
その前に少しでも状況が改善すればと、馬肉を買いに行ってみました。
馬肉には鉄分が多く含まれているので、貧血には良いと考えたためです。
さらには、以前も私が食卓で馬刺を食べていたら、半分ぐらいワンコに食べられてしまうほど、ワンコも馬肉好き。
なので、買いに行ってみましたが、柔らかいミンチですら興味を示しませんでした。
もっと元気な時に早めに食べさせれば、状況は良くなったのかもしれませんが、食欲が低下してからでは遅かったようです。
6/15 ガンマガードの点滴で11時間
WBC | 477 | 高(+307) |
RBC | 256 | 低(-294) |
HGB | 5.7 | 低(-6.3) |
HCT | 18.1 | 低(-21.9) |
PLT | 6.0 | 低(-14) |
GPT-PS | 59 | 高(+5) |
TBIL-PS | 1.3 | 高(+0.8) |
cCRP | 6.5 | 高(+5.8) |
上記の血液検査は、ガンマガードの投与前の状況です。
HCTの値が昨日よりもかなり低下しているので、予定通りに投与することにしました。
個人的には、先生には申し訳ないのですが、HCTの値が少しでも回復していれば、ガンマガードの投与を保留してもらうつもりでした。
しかし、値が悪化した以上、しかも20を切って来た以上は、やってもらうしかないかと予定通りにお願いしました。
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ガンマガードの粘性が高いため、予定していた8時間を超えて11時間の点滴投与を行いました。
その間、病院に預けており、私は仕事で家を開けていましたが、自宅で仕事していた妻にとっては、かなり家の中が寂しかったそうです。
今にして思えば、この日がもしかしたら妻にとってのこれからの毎日の予行演習の役割だったのかもしれません。
また、「バベシア症」の検査については、簡易検査ではシロということだったそうです。
実際の結果は、DNA検査の結果を受けてからということにはなるそうですが、とりあえずは現在の治療を引き続き行って行くことに決まりました。
帰宅してからもかなり呼吸は荒かったので、もしかしたら、副作用かもとも思いましたが、呼吸の荒さはこれまでと変わらない気もしたので、少し気になりつつもそのまま眠りにつきました。
6/16 星になった勇者
WBC | 518 | 高(+348) |
RBC | 209 | 低(-341) |
HGB | 4.7 | 低(-7.3) |
HCT | 15.1 | 低(-24.9) |
PLT | 5.7 | 低(-14.3) |
GPT-PS | 54 | 正常 |
TBIL-PS | 1.8 | 高(+1.3) |
cCRP | 6.1 | 高(+5.4) |
前日に行った「ガンマガード」による点滴の結果は、それほど変わらず。
多少HCTの下がり方がマシになったのかなぁとも思うのですが、もう少し効果が出るまで時間がかかると言われました。
ただ、一度ガンマガードを投与すると、抗体ができてしまって2度目は投与しても意味がないそうですが、投与してから1週間以内であれば、抗体が出来る前なのでもう一度ガンマガードを投与出来る可能性があるという話もしていただきました。
しかし、それ以上の治療・・・輸血となると、現在かかっている先生の病院では、輸血用のワンコもいないので、対処できないとも言われました。
もし、悪化することがあったり、これ以上の治療が必要なら、他の病院に変わってもらう方が良いとも。
先生の病院では、これ以上の治療は出来ないとも言われました。
とりあえず、流動食さえ食べないのであれば、チューブタイプのカロリーが高い補助食品でエネルギーを摂らせようということで、新しい栄養剤を処方してもらいました。
口の中に入れるのをいやがる場合は、歯茎にぬって、なめさせるだけでも構わないというものです。
[asin:B0095AJB4W:detail]
こういうものがあるなら、もっと早くに処方してもらえば、よかったかなぁと。
食欲がなくても、これなら何とかカロリー摂れたのかも。
そして、獣医さんでのいつもの注射投薬を終えた後、私は仕事のため外出しました。
私が外出中に家であった事を妻から聞いたところによると
最近では涼しいからか玄関で良く寝ていたワンコが、この日は自宅で仕事をしている妻のそばに来て、一緒に寝ようと誘いに来たそうです。
仕事柄よく夜中に仕事をしていたりする妻と私ですが、これまでもその度に寝ようと仕事場に誘いに来ることがありました。
しかし、体調が悪くなってからは、ほとんど夜も玄関で寝ていたワンコが、この日に限って、妻の元にやってきて、一緒にいて欲しそうだったそうです。
ワンコが元気な時は息子と娘がケンカしたりする度に、私や妻が大声で叱るのですが、その都度ワンコも吠えて2人をよく叱っておりました。
さらには、玄関の扉の音がすると、誰かが来たと吠えることもありました。
しかし、体調が悪くなってからはほとんど吠えることがなかったのですが、この日は息子と娘が学校から帰って来たら、久しぶりに吠えたそうです。
声は以前ほどは元気ではなかったそうですが・・・
そして、ほとんど食欲がなくて、食べ物を見せてもすり下ろしたリンゴの汁を飲ませたところ、いつになく欲しがって何度も飲ませたそうです。
リンゴは元から好きな食べ物だったのですが、固形で与えても食べなかったので、今は無理かと思っておりましたが、すり下ろして液体にしてやれば、飲めたんですね。
もっと早くに気付いて、やってあげれば良かった。
そして、極めつけは、私が帰って来た時のこと。
いつもよりもかなり遅くの帰宅となってしまいました。
このところ玄関で寝ていることが多かったので、扉を注意しながら開いておりましたが、最近よく見かけていた玄関にワンコの姿はなく。
リビングで妻たちと一緒にいて、さらには私が帰った時には、立ち上がって、尻尾まで振ってくれました。
立ち上がって尻尾まで振るほど元気になったのかとびっくりしたのですが、よく見るとかなり呼吸が荒く、どうひいき目に見ても朝よりも悪化しているように見えます。
さらには、口の中もかなり白く見えかなり危険な状態に思えました。
かかりつけの先生から聞いていた、夜間何かあれば、北摂にある救急病院へ行くようにと言われていたので、急いで電話をかけて、車に乗って病院へ向かったのですが・・・間に合いませんでした。
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最後まで立派に病気と闘った我が家の小さな勇者。
残念ながら戦いには負けてしまいましたが、彼の最後の勇姿は、私の家族全員の思い出として残っています。
今日、かかりつけの獣医の先生に電話で、ワンコが長い旅路に旅立ったと伝えた際に「バベシア症」の結果が戻って来ていて、シロだったということを教えていただきました。
治療方法としては、間違っていない方法で治療していたのですが・・・
全てにおいて後手後手に回ってしまった感が否めません。
今同じ病気で戦っている子がいれば、この記事から少しでも治療のためのヒントとなることがあればと散文承知でつらつらと書いてみました。
現在は我が家のリビングで、大好きだったベッドの上で静かに横たわっております。
いつも寝ている時と同じ恰好なので、目が覚めて起き上がって来てくれるのではないかという錯覚も覚えるほど、安らかに眠っております。
明日には火葬する予定なので、この姿が見れるのもあと数時間しかありません。
彼の多くの人にもうらやましがられたシルキータッチの毛並みに触れることができるのもあと数時間。
後悔しないつもりで、病気になってから色々と治療してもらっておりましたが、今更ながらに状況を書き綴っていると、あの時こうしておけば良かったということがいくつも出て来てしまいます。
なによりも元気な時に、もっと一緒の時間を作っていろんな所に出かけたり、もっと沢山の写真を撮っておけば良かったという思いがあります。
とりあえず今は、彼のそばにいて最後のひと時をすごしたいと思います。